April 3, 2023

ニッポンvsコロンビア代表 キリンチャレンジカップ2023

コロンビア●いまさら先週の火曜日の試合について書くのもなんだけど、でも代表戦だし書いておく。28日、ヨドコウ桜スタジアムでのニッポンvsコロンビア代表を録画観戦。ウルグアイ戦に続いて、今回はコロンビア戦だったわけだけど、このマッチメイクはよかったと思う。ウルグアイとコロンビアは胸を借りる相手としてベストだろう。選手たちのコンディションもよかったし(むしろニッポンよりいいかも?)、コロンビアが勝ちに来てくれたのもよかった。親善試合なのに、終盤にリードしていて時間を使ったりとか。で、レベルの高い相手に対して、ニッポンも新生チームで互角に戦えるところに成長を感じるんだけど、ただまあ、内容はパッとしなかった。むしろコロンビアが収穫を得たゲームだったのでは。
●森保監督が選んだメンバーはウルグアイ戦をベースにしつつ、新戦力を試すというもの。4-2-3-1の布陣。GK:シュミット・ダニエル-DF:菅原由勢、板倉滉、伊藤洋輝、バングーナガンデ佳史扶(→瀬古歩夢)-MF:守田英正(→浅野拓磨)、鎌田大地(→遠藤航)-伊東純也、西村拓真(→久保建英)、三笘薫(→堂安律)-FW:町野修斗(→上田綺世)。左サイドバックにバングーナガンデを抜擢。ウルグアイ戦で左サイドバックだった伊藤洋輝をセンターバックで起用(途中から左サイドバックへ)。あと、鎌田を一列下げたポジションに置いた。序盤は悪くなかった。3分に早くも守田の精度の高いクロスから三笘が競り勝って、頭でゴール。注目のバングーナガンデも積極的で悪くない。前線からのプレスも効いていた。が、33分、コロンビアは左サイドからのマイナス方向のクロスにデュランが決めて同点。後半はコロンビアの出足の鋭さに後手に回り、後半16分、ボレの美しすぎるオーバーヘッドシュートが決まって逆転。ニッポンは交代で入った選手たちも流れを変えられず、効果的なチャンスを作れず1-2で敗れた。
●前のウルグアイ戦に続いて、サイドバックが内側から追い越すアンダーラップを試しているようなのだが、あまり意味は感じられず。伊藤洋輝は守備の局面での個の力は高いが、周囲との連携がもうひとつ。最初に代表に呼ばれたときはこれでポスト長友の左サイドバック問題は解決かと思ったが、なにせワールドカップ本大会でビルドアップ時の三笘との左サイドの連携がまるっきり機能せず、この日も同様のぎこちなさ。バングーナガンデの成長頼みか。それに比べると右サイドの菅原は安定感がある。トップの町野は目立たず。だんだん古橋待望論が高まってくるかもしれないが、コンディション不良で離脱した前田大然がいればまた違ったかもしれない。攻撃陣では伊東純也ひとりが質の高いプレイを見せていた感。
●第一次森保ジャパンの発足時、アタッカー陣は一気に世代交代して、中島翔哉、南野拓実、堂安律の「三銃士」が暴れまくって、これで当面、このポジションは安泰だと思ったもの。が、ワールドカップを迎える頃には、中島の名は聞かなくなり、南野は調子を落として出番を失い、なんとか堂安が活躍したものの、それも伊東純也の控え扱いだった。そう考えると、今の段階ではだれが第二次森保ジャパンの主軸になるか、まったくわからない。