May 29, 2023

マリノスvs福岡 久々の完勝 J1リーグ第15節、J2は町田が首位を快走

●DAZNでマリノスvs福岡戦を観戦。今シーズン、マリノスは内容的にはもうひとつなのに結果が付いてくる試合が目立っていたが、この試合は久しぶりに好調時のアタッキング・フットボールができていた。選手同士の連動性が高く、流れるようなパスワークが随所に見られ、プレスも効果的。前半、福岡が守りを厚くして5バックで臨むと、マリノスが一方的にゲームを支配する展開に。前半8分と20分にアンデルソン・ロペスのゴールが決まって2対0。後半、福岡が布陣を修正してからはぐっと拮抗した内容になったが、前半のリードを生かしてそのまま逃げ切り。ボール支配率、シュート数、パス成功率すべてで相手を上回って完勝。終盤、交代出場でケガから復帰の宮市が入ると、スタジアムが沸いた。宮市が激しいタックルをくらうと大ブーイング。まあ、そうなる。主審は山下良美さん、ふたたび。
●J2では町田ゼルビアが首位を快走中。今節は退場者が出て徳島に敗れてしまったが、それでも18試合を終えて12勝3敗3分。2位の東京ヴェルディとは勝点6差。なにがすごいって、青森山田高校の黒田剛監督を新監督に大抜擢して、それでこの成績だということ。黒田監督は高校サッカー界では知らぬもののいない名監督とはいえ、つまるところは学校の教員。そこからいきなりプロの世界に飛び込んで、ありえないほどの快進撃ぶり。黒田監督もすごいが、氏を監督に招いた町田もすごい。もし、黒田体制で序盤につまづいていたら、だれもが「部活サッカーがプロで通用するはずがない」「プロは高校生みたいに従順ではない」と批判しただろうし、選手の心はあっという間に監督から離れたはず。でも、完璧な結果が出ている。高校サッカーみたいなロングスローも使う。昨年まで高校の保健体育の先生だった監督が、オーストラリア代表のミッチェル・デュークや元U-23ブラジル代表のエリキ(以前マリノスでも大活躍)を率いている。開かれたサッカーの世界は才ある者を放っておかない。