●ワールドカップ終了後、2度目のインタナショナルマッチウィーク。ニッポンはエルサルバドル、ペルーとの中南米2連戦で、まずは豊田スタジアムでエルサルバドル戦。試合は開始1分でフリーキックに谷口が頭で合わせて先制点を奪ったと思ったら、その直後にエルサルバドルのロドリゲスが悪質なタックルでPKを与えるばかりかレッドカードをもらって退場。あっという間に試合が壊れてしまった。せっかくのマッチメイクがこれでは……。ここで森保監督が相手チームの監督に「今のノーカンね、もう一回、やり直しましょう!」と爽やかに宣言して、ご破算にしてほしかった(ムリ)。
●森保監督の本来のテーマは、4バックでアンカーを置く布陣。大まかにいえば4-3-3だが、細かく言えば4-1-4-1の形。GKには大迫敬介、4バックは菅原由勢、板倉、谷口、森下龍矢(名古屋所属、地元で代表デビュー)。その前にアンカーとして守田が陣取る。で、セントラルミッドフィルダーに堂安と旗手、前線は右に久保、左に三笘、トップに上田綺世。アンカーを置くことで、その分、前のほうは攻撃寄りの選手を使える。ただ、開始早々に相手がひとり減ってしまったので、これでは新布陣のテストにならず。ほとんどの時間帯でニッポンがゲームを支配して6得点のゴールラッシュ。得点は谷口、上田(PK)、久保、堂安、中村敬斗、古橋。
●相手がひとり減ったので、後半からは右サイドバックを菅原から相馬勇紀に交代。相馬が高いポジションでウィング調のプレイ。三笘→中村敬斗、堂安→川辺駿、久保→浅野、上田→古橋と交代。プレイ内容はみんなよかった。ずっと代表で人材不足の左サイドバックに森下龍矢という新しいタレントがデビューしたのは吉。旗手もこれから代表に定着するのでは。オーストリアのリンツで活躍する中村敬斗もクォリティが高い。ポルトガルに渡った相馬は体を絞って強度を上げてきた。スイスのグラスホッパーで主力の川辺駿もレギュラー候補だろう。そして、スペインのレアル・ソシエダードでキャリア最高のシーズンを送った久保は一皮むけた感じ。こうして眺めると人材の宝庫なんだけど、とにかく相手がひとり少ないうえにテンションだだ下がりだったので、すべては追い風参考記録か。
June 16, 2023