●28日はサントリーホールでアレクサンダー・ソディ指揮読響。プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(反田恭平)とチャイコフスキーの交響曲第4番。客席はぎっしり。ソディは初めて聴く指揮者。イギリス出身で、マンハイム国立劇場音楽総監督などオペラで実績を積んでいる模様。前半のラフマニノフは反田恭平の独壇場。輝かしい音色でパワフル、ダイナミクスの幅を十分にとって鮮やか。終楽章で熱く大きなドラマを作り上げた。アンコールはお得意のショパンのラルゴ。以前も反田さんのアンコールで聴いたと思うが、不思議な曲。
●後半のチャイコフスキーの交響曲第4番は勇壮。金管セクションを中心によく鳴るが、決して力ずくにならない。木管首席陣の思い切りのよい妙技が聴きどころ。ところどころハッとするような強弱の変化などはあったが、奇を衒ったところはない。初めて聴く指揮者なのでふだんどうなのかわからないけど、やろうとしていることをもう一段階、煮つめられたんじゃないかなという気も。幕切れは盛大で、客席から大きなブラボーの声。
●開演前、少し時間があったので、新宿御苑に寄って園内で軽食を食べた。少し蒸しているが、夕方ならまだ気持ちよい。これ以上暑くなると快適ではない。公園の一角に、巨大なルンバみたいな機械を発見。「ロボット芝刈り機 閉園時に運用中」と記されており、夜間に動いているのだそう。動いているところを見たい。