●26日はびわ湖ホールへ遠征。沼尻竜典指揮京都市交響楽団のマーラー・シリーズ第4弾、交響曲第7番「夜の歌」。ホールの中からも琵琶湖の絶景を眺めることができるが、せっかくなので開演前に、外で風を感じながら湖を眺める……が、暑すぎて早々にホール内に避難。
●外の猛暑とはうらはらに中のマーラー7番はひんやりとした世界。演奏は高水準で、過剰なストーリーテリングを排した等身大のマーラーといった趣。整った演奏によって、混沌とした作品世界をさまよい歩く。この曲、基本的にはパロディの音楽、メタ音楽であり、シニカルな作品だと思って聴くのだが、一方で終楽章のけたたましいどんちゃん騒ぎがいちばんの楽しみだったりする。終楽章の主題がワーグナー「マイスタージンガー」を連想させるとはよく言われることだけど、この楽章全体の気分みたいなものは「マイスタージンガー」第2幕おしまいの大騒ぎと似ている。最後の終わり方も似ていなくもないし。
●びわ湖ホール、行きはJR膳所駅から歩いてみた、暑いのに。京阪電車に乗り換えて石場駅から行くつもりだったのだが、なんとなく歩きたくなったので。紫外線が強い。帰りはJR大津駅へのシャトルバスを使う。シャトルバスに乗るのって、なんだかサッカーのスタジアムっぽい。
August 28, 2023