●21日、バッハ・コレギウム・ジャパンのオンライン記者発表に参加。Zoom使用。鈴木雅明、鈴木優人の両氏が登壇して、2024/25年シーズンのラインナップが発表された。合わせて2年にわたる新プロジェクト「コラールカンタータ300年記念」についても。
●まず全6回の定期演奏会は、例年通り受難節コンサートとして3月の最終週に「マタイ受難曲」で開幕。指揮は鈴木優人。エヴァンゲリストにベンヤミン・ブルンスが初登場。5月および2025年3月の公演は「コラールカンタータ300年」全10回シリーズの第1回と第5回(後述)。7月はBtoB「ブクステフーデからバッハへ」。ブクステフーデの名作「我らがイエスの四肢」がバッハと並んでとりあげられる。これは楽しみ。指揮は鈴木優人。9月は鈴木雅明指揮の「ロ短調ミサ」。2022年の欧州ツアーで絶賛された演目。10月はBtoB「バッハからメンデルスゾーン=バルトルディへ」と題され、メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」がとりあげられる。鈴木雅明指揮。メンデルスゾーン・バルトルディの二重姓は後ろの部分が省略されがちだけど、バルトルディはキリスト教徒の証ということで。このバルトルディがBだから、BtoB。
●2024年は「賛美歌制定の年」からちょうど500年、さらにバッハがコラールカンタータを作曲してから300年ということで、新プロジェクトとして始められるのが「コラールカンタータ300年」。全40曲のコラールカンタータを2年間かけて演奏する。少し入り組んでいるのだが、全10回シリーズの第1回と第5回が前述のように定期演奏会に組み込まれていて、残りの8回は調布音楽祭でもおなじみ、調布市文化会館たづくり くすのきホールで開催される。
●もうひとつ、特別公演として2024年12月に鈴木雅明指揮のベートーヴェン「第九」。その際、生誕200年を迎えるブルックナーの詩編第112篇および第114篇が合わせて演奏される。BCJの記者発表でブルックナーの名前を聞くとは。でも納得。バッハ、ブクステフーデ、メンデルスゾーン・バルトルディに加えて、ベートーヴェン、ブルックナーと「B尽くし」の記者発表だった。メンデルスゾーンがBという裏技感が吉。
September 22, 2023