●N響がヘルベルト・ブロムシュテットの体調不良により今週末の10月定期公演Aプログラムを中止にすると発表。ブルックナーの交響曲第5番が予定されており、とても期待していた公演だけに残念だが、96歳という年齢を考えれば無理は禁物だろう。マエストロの快復を願う。代役を立てるのではなく、公演が中止になるのは珍しい。同じくブロムシュテットの出演が予定されている次週以降のCプロ、Bプロについてはこれから改めて発表があるそう。
●東京交響楽団が2024/25シーズンのラインナップを発表。ジョナサン・ノット音楽監督の11シーズン目。もうそんなになるとは。ノットは7プログラムで登場。マーラー「大地の歌」、ブルックナーの交響曲第7番など。5月にベルリオーズ「イタリアのハロルド」、酒井健治のヴィオラ協奏曲「ヒストリア」、イベールの「寄港地」を組合わせたプログラムがあるのだが、「イタリアのハロルド」のソリストは東響首席ヴィオラ奏者の青木篤子、酒井健治作品のソリストはサオ・スーレズ・ラリヴィエール。ひとつの公演にふたりのヴィオラのソリストがいるプログラムを初めて見た気がする。12月にアヴァ・バハリの独奏でシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲。そういえば2024年はシェーンベルクの生誕150年だった。
●9月の客演指揮者に台湾出身のトンチエ・ツァンの名がある。ソリストには先日Gramophone Awards 2023でも話題にしたヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトが招かれ、ウォルトンのヴィオラ協奏曲を演奏する。なんだかヴィオラ成分高め。
October 11, 2023