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October 20, 2023

Jリーグ、いよいよ「秋春制」(=夏春制)へ

雪のスタジアム
●こういったニュースが出るということは事実上すでに決定しているのだろうが、ついにJリーグが「秋春制」移行に向けて動き出した(→スポニチ Jリーグ秋春制移行 26~27シーズン8月第1週開幕へ 12月理事会で正式決定)。報道によれば26年8月第1週の開幕に向けて調整中だとか。前にも書いたけど、慣習的に「秋春制」と呼んでいるものの、実際の開幕は8月なのでこれは「夏春制」なのだ。夏休みで集客を見込める8月をオフにする手はないわけで、シーズンが移行しても夏の試合はなくならない(7月の試合がなくなるだけ)。8月はもちろん、今や9月だって夏になりつつある。日本で夏に試合をしないのは無理だろう。
●問題は冬だ。シーズン移行に「ほぼすべてのクラブが同意している」と報道されているのだが、少なくとも新潟は8月の時点ではっきりと反対を表明していた(Jリーグの“秋春制移行”に雪国のクラブとして「反対」表明 冬季のアウェー戦増など課題山積)。現状、Jリーグはシーズン移行に伴って、冬にウィンターブレークを作るとしている。これがどこに入るかが大問題で、前掲の記事にある図を見ると、12月初旬から2月初旬までの2か月のように見える。これは意外と長い期間で、もし本当にそうなるなら一年間にシーズンオフが2回あるようなもの。でも、そんなスケジュール、可能なんだろうか。かなり平日のリーグ戦を増やさないと無理なのでは。となると、カップ戦やACLはどうなるのか。謎すぎる謎。
●もしウィンターブレークが2か月あるとすれば、スタジアムの寒さ問題はある程度、解決される(2月の試合はあきらめると思うけど)。新潟が反対するのはよくわかる。日本海側の冬は寒いだけではなく、ずっと雨か雪なのだ。この時期、降雪地帯のチームは常にアウェイを転戦するようなスケジュールが組まれるのだろうか。このあたりの具体的なスケジュールが見えるまでは、北陸や東北のクラブのサポは落ち着かないと思う。