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October 31, 2023

ヤマハスタジアムでJ2リーグ ジュビロ磐田vs東京ヴェルディの天王山

ヤマハスタジアム ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ
●28日、ふと思い立って磐田のヤマハスタジアムへ遠征することに。この日のカードはJ2のジュビロ磐田対東京ヴェルディ。ともに黄金時代には代表選手をずらりとそろえ、憎たらしいほど強いチームだった名門。今季はともに好調で、J1昇格争いをくりひろげている。J2の優勝は町田に決まり、自動昇格枠はあとひとつ。これを2位の清水と、同勝点で並ぶ3位の磐田と4位のヴェルディで争っている。残すところあと3試合で磐田とヴェルディの直接対決が実現したとあって、場内は熱気ムンムン。
ヤマハスタジアム ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ ゴール裏
●こちらが磐田のゴール裏。大一番とあって試合前から熱い。いまにも聞こえてきそうだ、「オー、ナカヤマ!」のチャントが。だが、中山隊長はもういない。10番の山田大記が攻撃の中心か。センターバックに元マリノスの伊藤槙人がいる。控えゴールキーパーにはやはり元マリノスの梶川裕嗣も。マリノスでの梶川は求められるプレイスタイルの違いもあってか、正ゴールキーパー争いに敗れてしまったが、セーブ力が高く、もっとも安心して見ていられるキーパーだった。
ヤマハスタジアム ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ ゴール裏
●一方、ヴェルディのゴール裏がこちら。な、なんと、こちらもぎっしりと埋まっていたのだ! チャントの声量でもまったく負けていない。一時期、ホームでも閑古鳥が鳴いていたヴェルディのゴール裏が、今やこんなにもたくましく。浜松駅の新幹線乗り場には行きも帰りもヴェルディ・サポの姿をたくさん見かけた。今のサポは読売時代の栄光とは無関係にヴェルディを応援していると思うのだが、FC東京ではなく東京ヴェルディにハマるのはなぜなのか、聞いてみたい気がする。
●どちらも伝統的にボールを握りたいチーム同士の対戦だけに、パスをつなぐJ2らしからぬ戦いになった。タイトな前半はほとんど決定機が訪れず。しかし後半6分、磐田のコーナーキックを防いだヴェルディがカウンターアタック、林尚輝が決めて先制。後半24分、磐田はゴール前の美しいパスワークから上原力也がビューティフルゴール。結果は1対1。この日、先に試合がはじまった2位の清水が負けたので、どちらかが勝っていれば自動昇格圏の2位にあがれたのだが、痛み分けで順位はそのまま。両チームともにモヤモヤする結果に。
●ヤマハスタジアムは今となってはずいぶん古びたスタジアムではあるが、球技専用でスタンドの傾斜もきつく、見やすさは上々。バックスタンドのかなり後方に座っても、急角度でピッチを見下ろすのでピッチが近く感じる。以前はアクセスに難があったが、2020年に東海道本線の御厨駅が新設されて、駅から歩いて行けるようになった。徒歩20分は十分近い。なので、観戦環境は最高!と言いたいところだが、最大の弱点はほぼ屋根がないということ。だから、自分は雨天中止の心づもりで、前日に天気予報を確認してから、チケットを購入した。別に雨でもカッパを着て観戦すればいいのは百も承知だが、わざわざ遠征するとなれば快適度が重要なので。