●さて、いよいよワールドカップ2026アジア2次予選が始まった。ニッポンはシリア、北朝鮮、ミャンマーと同組。なんという組合せ……。サッカー以外の部分で難しい相手ばかりがそろってしまった。特にアウェイは未知数が多い。まずは初戦はホームでミャンマー戦。
●2次予選のホームゲームは欧州から選手を呼ばなくても、Jリーグの選手で戦えばいいんじゃないか、という論調があった。が、森保監督はほぼベストメンバーを招集。まあ、それはそうだろうとは思う。メンバーを落として戦って勝てなかったら大批判は必至。消化試合ならともかく。とはいえ、三笘や前田、古橋など怪我人が続出して、メンバーは多少落ちてしまった。
●で、メンバーはGK:大迫(→前川黛也)-DF:毎熊、谷口(→渡辺剛)、町田浩樹、中山雄太-MF:鎌田(→佐野海舟)、田中碧-堂安、南野(→守田)、相馬-FW:上田(→細谷真大)。あれ、久保も遠藤航も伊東もいないぞ、と思うわけだが、どうやら21日のアウェイのシリア戦(開催地はサウジアラビア)で主力チームを出場させ、ホームのミャンマー戦はいろんな選手を試そうということらしい。たしかにホームのミャンマー戦がいちばん勝ちやすい相手ではある。試合がはじまってみるとミャンマー代表はほぼ守るだけで、得点を奪われても守り続けた。守備は激しくない。軽いスパーリングみたいな一方的なゲームになり、ニッポンは上田、鎌田、上田、上田、堂安とゴールを重ねて5対0。ミャンマーのシュートはゼロ、チャンスもゼロだった。きわめてプレッシャーの軽い特殊な試合になってしまったので、選手の評価はできないと思う。
●ニッポンの左サイドは三笘という絶対的なエースがいるが、最近では成長著しい中村敬斗も強力。今回はふたりとも怪我で不在だったので、三番手として相馬にチャンスが巡ってきた。いや、次のシリア戦に出る選手が三番手で、相馬はその次かもしれない。でも序列はいつどう変化するかわからない。まだまだいろんな可能性があると思う。
●キーパーが途中で大迫から前川に交代しているが、これはアクシデントではない。余裕のある展開で前川に代表出場歴を付けておきたかった模様。お父さんは元代表のキーパー、前川和也。親子二代にわたるA代表出場が実現。お父さんに似てる。父・前川和也は森保監督にとっては選手時代の同僚ということになる。「おいおい、公式戦でそんなことしている場合か」とツッコミを入れたくなる向きもあると思うが、こちらとしては以前に水沼宏太を出場させてもらった恩があるので(?)、文句は言えない。
November 17, 2023