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December 5, 2023

東京ヴェルディ、16年ぶりのJ1昇格

●J1昇格プレーオフは結局、東京ヴェルディが勝ち抜いて16年ぶりのJ1昇格を果たした。プレーオフ決勝がヴェルディ対清水エスパルス戦で、ともにJリーグスタート時からの「オリジナル10」同士の対戦。国立競技場に5万3千人もの観客を集めたそう。その日、別の用事でたまたま千駄ヶ谷に出たら、駅から続々とサポーターたちが出てくるのが見えた。本来、順位はリーグ戦ですでに決まっているのだから、昇格プレーオフなど邪道だと思っていたが(リーグ戦の3位から6位で1枠を争う)、J2同士の対戦でこれだけ人を集めるとなったら、そうも言ってられない。
●これで来季J1に昇格するのは町田ゼルビア、ジュビロ磐田、東京ヴェルディの3チームに。なんと、東京都から2チームも上がることになった(町田が東京都なのか神奈川県なのかは議論のあるところではあるが)。つまりJ1にはFC東京、町田ゼルビア、東京ヴェルディと東京勢が一気に3チームになった。でも、東京といっても全部、多摩以西のチームばかりなんすよね。FC東京もヴェルディも同じ味スタだし。こうなってくると、国立競技場をホームとするチームがないことが、不自然なくらいの東京空洞化を招いている気もする。
●今のヴェルディの熱いサポーターたちを見ていると、東京におけるFC東京とヴェルディの立ち位置もすっかり変わったというか、ある意味、逆転したと感じる。東京におけるビッグクラブがFC東京で、ヴェルディは次々といい選手を育てるけどすぐに他クラブに取られてしまう育成型クラブ。そんな育成型クラブが結果も出して上に勝ちあがったところに夢がある。