●22日はサントリーホールのブルーローズ(小ホール)で辻井伸行とドイツ・グラモフォン(DG)のグローバル契約発表記者会見。登壇者は写真左より藤倉尚ユニバーサルミュージック社長兼CEO、ピアニストの辻井伸行、クレメンス・トラウトマン ドイツ・グラモフォン社長の各氏。辻井伸行はDGとグローバル専属契約を結び、2025年初頭にDGデビュー作となるベートーヴェンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」をリリースする。また、これまでエイベックスに録音された多数のアルバムもDGより再リリースされるのだとか(配信では旧譜が全世界でDGより再リリース、国内の旧譜CDは引き続きエイベックスで流通)。また、今回の契約を記念して、5月18日にDGの配信サービスであるステージプラスでコンサート映像「辻井伸行プレイズ・バッハ、ショパン&ラフマニノフ」が配信される。
●辻井「子供の頃からDGの録音をたくさん聴いて育ったので、こうしてDGと契約できてとてもうれしく、同時に責任感も感じている。デビューとなる『ハンマークラヴィーア』は大変難しい曲だが、歴史に残るアルバムにしたいと思っている。世界に向けてのスタートラインに立ったと思っており、これからも精進したい」。ブルーローズで会見を行っただけあって、辻井さんの演奏も。リストの「愛の夢」と「ラ・カンパネッラ」。力強くスケールの大きな演奏。
●合わせて、トラウトマン社長よりカラヤンの映像&録音をステージプラスで一挙公開するプロジェクトについても発表された。テレモンディアルの全映像作品とユニテルで制作された大部分のカラヤンの映像がステージプラスで公開されること、またその際に日本語のメタデータも整理されるという。カラヤンの映像がこれだけ長く観られることに感嘆せずにはいられない。
April 23, 2024