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April 30, 2024

セバスティアン・ヴァイグレ指揮読響のブラームス、コルンゴルト、ベートーヴェン

●26日はサントリーホールでセバスティアン・ヴァイグレ指揮読響。プログラムはブラームスの大学祝典序曲、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(ロザンネ・フィリッペンス)、ベートーヴェンの交響曲第4番。先日の「エレクトラ」で壮絶な演奏を聴かせてくれたヴァイグレと読響だが、今回はそれに比べればぐっと軽やかなプログラム。とはいえ、大学祝典序曲にはその勢いが少し残っていたかも。学生歌由来の曲だが、通俗的というよりは格調高い。この曲、一昔前に比べると聴かれなくなっている気がするが、やっぱり楽しい曲だなと思う。コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲では、ロザンネ・フィリッペンスが明るくすっきりした音色で、終楽章は痛快。オランダ人らしくかなり長身。アンコールにエネスコの「ルーマニアの様式による歌」。ベートーヴェンの交響曲第4番は小ぶりの編成で、スタンダードな正攻法。第2楽章の頂点の築き方がおもしろかった。重すぎず、軽すぎずのバランスで端正だが、キレよりはまろやかさが勝った感。
●2階中央最前列に高円宮妃久子さま臨席。読響名誉顧問なので。サッカー・ファンにとっては日本サッカー協会名誉総裁としておなじみ。スタジアムでお見かけしたことはなんどかあるはずだが、コンサートホールでは初めてかも。
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●radikoで村上春樹の「村上RADIO 特別編~小澤征爾さんの遺した音楽を追って」をオンデマンドで聴いた。本日21:03まで聴取可能みたい。いちばん印象に残ったのは、村上春樹が小澤征爾に「なぜ征爾さんがオペラを指揮すると歌詞が聞きとりやすいのか」と尋ねたら、こんな答えが返ってきたという話。「あれね、簡単なの。歌手が歌い出すときに子音と母音の間に少し隙間があるでしょう。そこに音をすっと入れていけばいいんだよ。それだけ」。えー。