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May 13, 2024

尾高忠明指揮東京都交響楽団のウォルトン

尾高忠明 東京都交響楽団
●11日は東京芸術劇場で尾高忠明指揮都響。プログラムは武満徹の「3つの映画音楽」より映画「ホゼー・トレス」から「訓練と休息の音楽」、映画「他人の顔」から「ワルツ」、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番(アンヌ・ケフェレック)、ウォルトンの交響曲第1番。本来であればジョージア出身のピアニスト、マリアム・バタシヴィリがバルトークのピアノ協奏曲第3番を弾くはずだったのだが、急な体調不良によりキャンセルとなり、なんと、代役にアンヌ・ケフェレックが登場。LFJからそのまま日本に残っていたということみたい。もちろんバタシヴィリのバルトークは聴きたかったが、これ以上ない代役。端正で洗練されたモーツァルト。アンコールのヘンデル~ケンプ編のメヌエットは情感たっぷり。武満では都響の弦が輝かしい。
●後半、尾高忠明の十八番、ウォルトンの交響曲第1番。聴けなさそうで意外とたくさん聴いている曲なのだが、今回もその爆発的なエネルギーに圧倒された。レトロフューチャー風味のヒロイック・シンフォニー。眩しい。1935年完成。終楽章を聴くとバルトークの「管弦楽のための協奏曲」を思い出すが、ウォルトンのほうが先なのか。
●都響も終演後のカーテンコールの撮影が解禁されているのだが、アナウンスなどはなく、プログラムノートをよく読むと禁止事項のなかに交じって、「終演後のカーテンコール時のみ写真の撮影が可能です」と一言書かれている。だから、撮影している人は少ない。