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June 13, 2024

「近衛秀麿の手形帖 マエストロの秘蔵コレクション」(近衛音楽研究所監修/アルテスパブリッシング)

●なんだかスゴい本が出た。「近衛秀麿の手形帖 マエストロの秘蔵コレクション」(近衛音楽研究所監修/アルテスパブリッシング)。いったいこれはどういう人が買うのだろうか。日本楽壇の父、近衞秀麿が戦前から最晩年にわたるまでに集めた大音楽家たちの手形コレクションが原寸大・オールカラーで収められている。交流のあった音楽家たちに手形帖を渡して、そこに手形とメッセージを残してもらったというのだが、そのラインナップが半端ではない。フルトヴェングラー、ストコフスキー、クレンペラー、コルトー、シャリアピン、エーリッヒ・クライバー、ストラヴィンスキーなどなど。
●手形っていうのは手の輪郭をペンでなぞったものなんだけど、みんな手がでかい。フルトヴェングラーもストコフスキーも大きい。クレンペラーとかピアティゴルスキーなんて、びっくりするほどでかい。シゲティも。いや、これはワタシの手が手が小さいから、そう思うのか。小さいのはオーマンディ。ワタシと変わらない。珍しいところでは、映画にもなった女性指揮者の草分け、アントニア・ブリコが入っている(映画「レディ・マエストロ」)。会ってたんだ、近衞秀麿。
●ストラヴィンスキーはどうかなと思ったら、左手の人差し指しか書いてくれてない。性格悪いぜ。