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August 27, 2024

セイジ・オザワ松本フェスティバル OMFオペラ プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」

松本駅
●25日は先週に続いてふたたび松本へ。今回は日帰りで、セイジ・オザワ松本フェスティバルのOMFオペラ、プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」(デイヴィッド・ニース演出)へ。会場はまつもと市民芸術館。こちらは駅から歩いてすぐなのでアクセスが楽。若い小澤征爾音楽塾オーケストラを、村上寿昭が指揮。もともとは沖澤のどかが指揮する公演だったが、ネルソンス降板の余波で指揮者が変更になった。町英和のジャンニ・スキッキ、藤井玲南のラウレッタ、澤原行正のリヌッチオ、牧野真由美のツィータ、髙畠伸吾のゲラルド、平野和のシモーネら、練れたチームワークでプッチーニの貴重なコメディを軽やかに。遺言改竄の場面で、スキッキが強欲にも自分を相続人に指名する場面では、しっかりと客席から笑いが起きた。やはりこうではなくては。
●デイヴィッド・ニースによる演出は以前にも観ているが、明るく洗練されており、安心して喜劇を楽しめるもの。このオペラって、「トスカ」がローマのご当地オペラであるのと同じように、フィレンツェご当地オペラでもあるのだね、初演はニューヨークだけど。
●本編に先立って、オーケストラの楽器紹介があった。これは以前にも見たけど、とても秀逸。通り一遍の紹介ではなく、たとえばトロンボーンの紹介で3人並んでピタゴラスイッチを演奏するなど(なにが起きるか、元ネタを知ってる人なら予想がつく)、それぞれ趣向が凝らされている。同一演目による「子どものためのオペラ」を前提としたものだとは思うが、若い団員たちが元気いっぱいにノリノリでやっているのがすばらしい。みんなを楽しい気分にできるのは立派なもの。若さが武器になるのはこういう場面だ。
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●たまたま夏休みの諏訪と、セイジ・オザワ松本フェスティバルの2公演が続いたため、3週連続、週末にあずさに乗った。チケットレスになって便利になったが、新幹線とちがって在来線チケットレス特急券はSUICAとの紐づけがない。最初、これにすごく戸惑った。えっ、えきねっとで購入したチケットと自分のSUICAが紐づいていないのに、SUICAで乗れちゃうの? なんで? でもよく考えてみると、在来線は新幹線とちがってあらゆる改札から乗れちゃうわけで、紐づけたところで改札側でその情報を拾えないってことなのか。