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September 20, 2024

ファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団のベートーヴェン第7番他

ファビオ・ルイージ NHK交響楽団
●19日はサントリーホールへ。ふたたびファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団。N響定期は毎月A、B、Cの3種類のプログラムがあるわけだが、サントリーホールのBプロが今季より木曜と金曜に変更になった(昨季までは水曜と木曜)。木曜の場合はBプロと決まっているから気にしなくていいが、金曜の公演はBプロ二日目のサントリーホールとCプロ初日のNHKホールの2パターンがあるわけで、少しだけ注意が必要になる。「金曜のN響=NHKホール」と思いこまないようにせねば。
●この日はシューベルトのイタリア風序曲第2番、シューマンのピアノ協奏曲(アレッサンドロ・タヴェルナ)、ベートーヴェンの交響曲第7番というオーソドックスなプログラム。チケットは完売。シューベルトはイタリア風というかロッシーニ風の愉快な序曲。シューマンは当初エレーヌ・グリモーが独奏を務める予定だったが、新型コロナ感染のため来日できず、代役でイタリアのアレッサンドロ・タヴェルナが登場。派手さはないがリリカル。ソリストアンコールに弾いたバッハ~ペトリの「羊は安らかに草を食み」に持ち味が出ていたのでは。
●ベートーヴェンの交響曲第7番は16型のオーケストラによる重量級。速めのテンポでぐいぐいと進む。第1楽章からほぼアタッカで第2楽章に入ったのは意外(が、前にも聴いたぞ……そうだ、ノット&東響だ。というかエッシェンバッハ&N響もそうだったか。実はたくさんあるかも)。あとの楽章は間をとった。終楽章はさらにギアを上げて、高速重戦車のような一気呵成のベートーヴェン。怒涛の勢いで客席を沸かせた。カーテンコールの後、拍手は止むか続くか微妙な気配だったけど、熱心なお客さんが残ってルイージのソロ・カーテンコールが実現。