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October 18, 2024

周防亮介 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

●16日は千葉県流山市のスターツおおたかの森ホールへ。今回、初めて足を運んだ。つくばエクスプレスに乗って流山おおたかの森で下車してほぼ駅直結という好立地。500席ほどのサイズで、室内楽やリサイタルにぴったり。美しく快適、音響もよい。つくばエクスプレス、あるいは東武アーバンパークラインへのアクセスがよい人にとっては、ありがたい存在だろう。
●で、この日は周防亮介の無伴奏ヴァイオリン・リサイタル。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調で始まって、パガニーニの24のカプリスより第24番、さらにこれを題材としたミルシテインの「パガニーニアーナ」とシュニトケの「ア・パガニーニ」、後半にイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調という意欲的なプログラム。パガニーニらの超絶技巧曲をバッハで挟んだ構成は聴きごたえあり。変奏曲と舞曲多めの構成で、最後にその両方の要素が「シャコンヌ」という形で合流するのもいい。全体に求心的なムードがあり、熱量も高い。とりわけバッハはひたむきでまっすぐ。超絶技巧曲も華麗さで魅せようという雰囲気はなく、技巧の向こうにある超越的な精神を伝えようという趣。本編の後、マイクを持って登場して挨拶を述べた後、アンコールとしてタレガの「アルハンブラ宮殿の思い出」。これも鮮やか。
おおたかの森S・C
●流山おおたかの森といえば、子育て世代に大人気の街。人口急増がしばしば話題になるエリアで、駅に着いた瞬間からファミリー層の多さを感じる。この日、かなり早めに到着して、おおたかの森S・Cという巨大なショッピングモールでカフェを見つけて原稿仕事をしていたのだが、もう街の雰囲気がぜんぜん違っていて、子供や若者がたくさんいる一方、高齢者はとても少ない。ショッピングエリアは広大。うっかり違った建物に迷い込むとたくさん歩き回るはめになるので、スマホでの検索が欠かせない。
●広々していて、あちこちに座れる場所があるのはいいっすね。