●リーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップ、ACLと異常なまでの過密日程がシーズン開幕から続いているマリノス。これというのも各大会でそこそこ勝ち進んでしまったからなのだが、結果的に疲労がリーグ戦の低迷につながっている感はある。今シーズン、唯一、タイトルの可能性を残していたのが天皇杯。NHKプラスでの生中継を観戦したが、延長戦まで戦った末に最後の最後、延長後半20分という終了直前にゴールを決められて敗退。マリノス 2-3 ガンバ大阪。悔しい。会場はパナソニックスタジアムで実質アウェイ一本勝負。
●先制点を奪われるが、逆転し、あと数分耐えればというところで追いつかれて延長に入り、延長の後半アディショナルタイムで力尽きる。またこのパターンかと言いたくなるほど、試合終盤で頑張りがきかなくなる。選手たちは疲れ切っているのだ。だが、試合内容は立派だった。マリノスはアタッキングフットボールの夢はとうに捨てて、現実路線に舵を切っている。ボール支配率も五分。気迫と気迫のぶつかり合いで、マリノスもガンバも魂のフットボールを最後まで貫いた。戦術や個人技も大切なのだが、観客の胸を熱くするのは結局のところ、こういうゲームなんだと思う。
●ガンバはトップに宇佐美を置く布陣が功を奏している。偽9番、ゼロトップ。ここに置かれたときの宇佐美の怖さと来たら。マリノスにローン移籍していたキーパーの一森が、ガンバに戻って正守護神の座を獲得しているのはうれしい。まあ、マリノスに残ってくれていたらもっとうれしかったけど……。
●マリノスのメンバー。GK:飯倉大樹-DF:松原健、上島拓巳、畠中槙之輔、永戸勝也(→加藤蓮)-MF:山根陸(→天野純)、渡辺皓太(→水沼宏太)-植中朝日(→西村拓真)-FW:ヤン・マテウス(→エドゥアルド)、アンデルソン・ロペス、井上健太(→宮市亮)。選手のやりくりが大変で、途中、水沼宏太やエドゥアルドがボランチに入っていた。そして、昨季神戸で引退していてもおかしくなかった飯倉(38歳)をバックアッププレーヤーとして獲ったら、今やほとんどポジションを獲りつつあるというまさかの事態。慧眼というか、大誤算というか……。
●上のトリコロールのキューブはAI画伯作。Microsoft Copilotがささっと描画。
October 28, 2024