●5日はサントリーホールでファビオ・ルイージ指揮N響。スメタナの「売られた花嫁」序曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(ネルソン・ゲルナー)、ムソルグスキー~ラヴェル編の組曲「展覧会の絵」というスラヴ・プログラム。「売られた花嫁」序曲はキレがあり爽快。数あるオペラの序曲のなかでも屈指の名曲だと思う。ネルソン・ゲルナーを聴くのはかなり久しぶり。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は完成度が高く、均整がとれていて、ロマンと高揚感も十分。パワフルというよりはリリカル。第3楽章は大いに盛り上げてくれた。ソリスト・アンコールにラフマニノフの「リラの花」。細部まで彫琢され、繊細。
●「展覧会の絵」ではカラフルなラヴェルのオーケストレーションを堪能。つい最近、同じホールでアルティノグル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏を聴いたばかりだけど、ルイージ&N響はずっと明るく華やかな音で、ラヴェルのキャラクターが前面に出ている。N響のフレキシビリティの高さを感じる。圧巻は「キエフの大門」で、金管セクションの音色がまろやかで壮麗。カーテンコールではトランペットに盛大な拍手。
--------
●宣伝を。イオンカードの会員誌「mom」12月号のmom's viewのページで、今どきのクラシック音楽の楽しみ方について語っている。1ページのコーナー。似たようなパターンで、岩谷産業の会員向け情報誌「ムティ」10月号の「クラシック音楽を楽しもう」にも登場した。どちらも先方から顔写真のリクエストあり。こういうときに写真が実物より若いと微妙にばつが悪いので、プロフィール写真はちょくちょく更新するようにしている。
December 6, 2024