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December 13, 2024

2024年のJリーグをふりかえる

豊田スタジアム
●今季のJ1リーグ、マリノスは9位で終了。15勝16敗7分。よく負けた。選手層が足りていないのにACLやカップ戦で尋常ではない過密日程になり、ボロボロになって戦い抜いたシーズンだった。ハリー・キューウェル監督が成績不振で途中解任、途中から監督実績のないジョン・ハッチンソンが暫定的に指揮したが、今季で退任する。来季はイングランド代表でコーチだったスティーブ・ホランドが率いるらしいのだが。
●で、J1は神戸が2連覇。しばらくの間、川崎やマリノスのようなボールを保持してパスをつなぐチームが勝ってきたが、昨年から流れが変わった。今季の1試合平均パス本数は、上から新潟、マリノス、浦和、川崎、札幌。つなぐチームはみんな苦戦した印象だ。逆にパスの少ないチーム、神戸や町田が成功している。サッカーはパスをつなぐほど、そしてボールを保持するほどミスが増えるスポーツだとモウリーニョが言ってたっけ。つなぐのは損。しかし……ってところに現代サッカーの肝がある気がする。
●J2からは清水と横浜FCが自動昇格、プレイオフで下克上が起きて5位の岡山が昇格することに。長崎は残念だった。J3からは大宮と今治がJ2に昇格。岡田武史オーナーが一から作ったFC今治がついにJ2まで上がってくることに。個人の壮大な夢がここまで形になっていることに驚嘆。
●すごいのは栃木だ。栃木SCはJ2から降格してJ3に行く。一方、JFL(4部相当)で栃木シティが優勝し、J3への昇格を果たした。つまり、来季はJ3で栃木SCと栃木シティの栃木ダービーが実現するわけだ。ここでまちがえやすいのは、栃木SCは宇都宮市が本拠地、栃木シティは栃木市(という市がある)がホームタウンという点。県外の人間は混乱しそう。まあ、東京交響楽団と東京都交響楽団と東京フィルハーモニー交響楽団があってぜんぶ別団体みたいなもので、慣れればなんとも思わなくなるのかもしれないが。
●JFLでは横河武蔵野FCが最後の最後で逆転で残留を決めた。かつてはJへの門番と呼ばれた時期もあったが、紆余曲折あって、今はこうなっている。今季は1試合しか足を運べなかったが、来季はもっと行きたいものである。
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●宣伝を。テレビ朝日「題名のない音楽会」、今週末の放送は「ミュージカルをミュージカルで説明する音楽会」。ミュージカル特集をするにあたって、司会やトークもぜんぶ歌にしてしまったらどうかというメタ・ミュージカル回。いいと思うんだけど、どうだろう?