amazon
December 30, 2024

落穂拾い、所沢でパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィル

所沢市民文化センターミューズ
●年が変わる前に書き落としていた公演についての備忘録。12月13日、所沢市民文化センターミューズでパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルを聴いた。9日の東京オペラシティでの公演があまりにすばらしかったので、ぜひ「ジュピター」をもう一度聴きたいと思って足を運んだのだ。たまたまこの日は別の予定が急遽なくなったので、これも巡り合わせかなと思い。プログラムは東京とは少し違っていて、ソリストなし、交響曲3曲が並ぶ。モーツァルトの交響曲第31番「パリ」、シューベルトの交響曲「未完成」、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」。ダイナミックでぐんぐんと前に進む「パリ」、ウィーンのジムで鍛えてます的な筋肉質な「未完成」、細部まで作りこまれた「ジュピター」を満喫。実演ではなかなか満足できる演奏に出会えない「ジュピター」だが、2回も聴けてうれしい。アンコールはシベリウスのアンダンテ・フェスティーヴォ(ティンパニ入り)。これがまた絶品で、清冽でエモーショナル。
●ただ、客席は半分埋まっていたかどうか。なにしろオペラシティで2公演、横浜みなとみらいでも1公演あって、それぞれソリストも一流どころ。それで所沢はソリストなしとなれば、さすがのドイツ・カンマーフィルといえども苦戦するのはしかたがないか。しかし客席の雰囲気は熱心なお客さんが集まった感じで悪くなかった。
●ミューズはなんども来ているが、久しぶりだったので航空公園駅から10分歩くことを忘れていた。駅を出た目の前に航空公園の入り口があるので、同じ公園内にあるミューズは駅近だと思い込んでしまうのだが、実際には公園が大きくてそこそこ歩くのだ。この日は夜だったので入らなかったけど、航空公園はとてもすばらしい公園で、昼なら寄らない手はない。
---------
●宣伝を。「ぶらあぼ」に「2024年のマイ・ベスト公演(オーケストラ編)」を寄稿。ご笑覧ください。