●14日は東京文化会館の大会議室で東京文化会館2025年度主催事業ラインアップ記者発表会。野平一郎音楽監督(写真右)、戸谷嘉孝副館長(同左)、梶奈生子事業企画課長らが登壇。新年度の主催事業について、一通りの発表があった。さまざまな方向性を持った多数の公演が開かれるので、目立ったところをピックアップすると、まず第2回となる野平一郎プロデュース「フェスティヴァル・ランタンポレル」が11月に開催される。前回同様、フランスのニームのレ・ヴォルク音楽祭、およびパリのIRCAMとの連携で行われる。前回はラッヘンマンとマヌリに焦点が当てられ、それぞれ古典との組合せで演奏会が開かれたが、今回はジョージ・ベンジャミンの作品がとりあげられる。モーツァルト&ベンジャミンという組合せで、ヴィオラのキャロル・ロト=ドファン(ロト夫人)&東京文化会館チェンバーオーケストラ・メンバーの公演と、福間洸太朗のピアノ・リサイタルの2公演。ベンジャミンについて野平監督は「かつての神童。非常に音が洗練されている。これ以上洗練された音を書ける人を挙げるのは難しい」と語る。現代音楽と無声映画のコラボーレションであるIRCAMシネマ「チャップリン・ファクトリー」では、チャップリンの3作品にマルティン・マタロンの音楽が組合わせられる。
●小ホールでの舞台公演では、演出家の岩田達宗による既存歌曲集の「歌劇化」企画の第3弾として、歌劇「ブラームス マゲローネのロマンス by ティーク」が12月に初演される。ほかに6月の「虫めづる姫君」再演など。
●東京音楽コンクールはピアノ、木管、声楽の3部門。
●子供向けを中心としたミュージック・ワークショップも多数開催。こちらは東京文化会館チャンネルの該当プレイリストを見ると、どんなものかイメージがわくと思う。
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●宣伝を。テレ朝POSTに先月開催された第33回出光音楽賞受賞者ガラコンサートの取材記事を寄稿。公演の模様は3月22日の「題名のない音楽会」(テレビ朝日)で放送される。この日はいろいろな人のコメントをもらう必要があって、ゲネプロから本番、終演後のレセプションと東京オペラシティ内を駆けずり回ったのであった。
March 18, 2025