●18日は東京文化会館で東京・春・音楽祭のヨハン・シュトラウス2世「こうもり」(演奏会形式)。なんと、ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団が登場。意外。アイゼンシュタインにアドリアン・エレート、ロザリンデにアニタ・ハルティヒ(当初予定から変更)、アデーレにソフィア・フォミナ、アルフレートにドヴレト・ヌルゲルディエフ、ファルケ博士にマルクス・アイヒェ、オルロフスキー公爵にアンジェラ・ブラウアー。充実の歌手陣。芸達者がそろった。アニタ・ハルティヒのロザリンデがすばらしい。アドリアン・エレートのアイゼンシュタインも笑える。マルクス・アイヒェ、この音楽祭ではおなじみだけど、シリアスな役でもコミカルな役でも本当にうまい。演奏会形式とはいっても、舞台にテーブルや椅子などが置かれ、衣裳も着用して演技するスタイルで、ほとんど舞台上演と変わらない。合唱は東京オペラシンガーズ。
●「こうもり」に限らずオペレッタ全般が自分はずっと苦手で避けてきたが、この公演に関してはノット指揮東響なのでぜひとも聴きたいと思ったし、期待通りに大いに楽しめた。劇場の練れた職人芸とはひと味違ったフレッシュな音楽。
●「こうもり」のストーリーって、とことん「陽キャ」の世界を描いていて、異世界ものみたいな感じなんだけど、もしあそこに自分が転生するとしたら、アイゼンシュタインになじられる吃音弁護士になると思う。
●5日間とか8日間の禁固刑って、少し不思議な刑だなって思うんだけど、たぶん、当時のウィーンでは普通にあり得たみたいで、比較的軽微な罪に対して数日間の短期拘禁が命じられたっぽい(AI調べなので話半分で)。
April 21, 2025