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April 23, 2025

JFL 横河武蔵野FC対FCマルヤス岡崎、J1最下位のマリノス

●久々にサッカーの話題をふたつ。といっても、まったく戦績が振るわず、どちらのチームも茨の道を歩んでいるのだが。
横河武蔵野FC FCマルヤス岡崎
●まずは19日、武蔵野陸上競技場でJFL横河武蔵野FC対FCマルヤス岡崎を観戦。JFL、つまりJ1、J2、J3の次のカテゴリーで、日本の4部リーグ。かねてより応援してきた横河武蔵野FCだが、近年は迷走しており、東京武蔵野シティFC、東京武蔵野ユナイテッドFCと名称を変更した挙句、また横河武蔵野FCに戻った。詳しい事情は知らないが、自分の理解としては文京区の下のカテゴリーのクラブに飲み込まれかけたが、先方に利がないことがわかって、提携が解消された。もともと無理のある話だとは思っていた。結果として、このクラブはJリーグを目指すのではなく、地域密着型スポーツクラブに留まることに。というか、戦力ダウンが著しく、Jリーグどころか今はJFLに残留することが目標になっている。いったんJFLから落ちると、戻るのは至難。がんばってほしい。
●と、願いながら観戦したマルヤス岡崎戦だが、前半19分、右サイドのクロスから岡崎の原耕太郎がヘディングで強烈なシュート、武蔵野のキーパー末次敦貴がいったんはボールを弾くも、そのまま原に押し込まれて失点。これが決勝点となって、0対1で負けてしまった。武蔵野は終盤、ゴール前に早めにボールを放り込むことでチャンスをいくつか作ったが、一歩及ばず。トップの田口光樹が奮闘。ゲームを組み立てるというスタイルではなく、有効な攻めの形が乏しいので、先に失点すると苦しい。もう少しカウンターでチャンスを作れれば、とは思うのだが。観客数は509名。
●一方、J1のマリノスは踏んだり蹴ったりで、現在J1最下位。Jリーグのオリジナル10でマリノスと鹿島のみがこれまで降格を免れてきたのだが、ついに今季は降格圏に沈んでいる。これも新監督のスティーブ・ホランド(解任済み)がチームを壊したからで、アタッキングフットボールを放棄して守備を立て直すはずが、攻撃力が極端に減ったのに守備もパッとしないままという、ナンセンスな事態に陥ってしまった。トップチームの監督経験のない人を呼んでチームがガタガタになるという、先シーズンのハリー・キューウェル元監督と同じ轍を踏んでしまった。いくらイングランド代表やチェルシーでアシスタントコーチとして実績を積んでいても、監督をするとなればまったく話は別で、しかも異国の地ではなにひとつ手腕を発揮できなかった。選手交代の遅さ、決断力のなさを見ても感じたが、「助言する立場」と「決定する立場」では背負う責任が違うということなのだろう。ひとまずヘッドコーチだったパトリック・キスノーボが暫定監督を務めているが、早く実績のある人を呼んでこないと、来季はJ2で戦うことになる。Jリーグを知悉する人がいいんじゃないかな。