●「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(山田真哉/光文社新書)を読んだ。どこかで書評を見かけて興味がわいたのだが、この書名は巧すぎる。そりゃ知りたいっすよ、どうしてさおだけ屋が潰れないのか。あのさおだけ売りの車はいまだに東京でも健在なんだが、実際にさおだけが買われている光景を見たことがない。
●が、この本、副題に「身近な疑問からはじめる会計学」とあるように、超初心者向けの会計の本なのである。大変分かりやすく書かれているので、ワタシはすらすらと読んだ。さおだけ屋の謎も、ある程度、解けた。そういうことだったのか。そして、会計の基礎ももしかしたらいくらか理解できた。なるほどー、会計学ってこういうものなんだー、ワタシはあまり興味はないんだけど、それでも楽しく読めたですよ。しかし、読後にもワタシのなかでは「いやそれでもさおだけ屋が潰れないのにはまだまだ隠された理由があるはずだ、うおお、さおだけ屋について徹底的に謎を解き明かした本はないのか」と、本筋とは無関係のところが気になってしょうがなかったんである。もう会計学より断然さおだけ屋だろ、とか。
Books: 2005年3月アーカイブ
March 29, 2005