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Books: 2009年7月アーカイブ

July 24, 2009

ゾンビと私 その8 - The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead

フランクフルトに数百人の「ゾンビ」が出現(ロイター)。この記事には写真が少ないので探してみた。Zombies Invade Frankfurt
●フツーに怖いよ、これ。どうしてこんなことするの。「ゾンビのメイクを施した」っていうけど、本物が混じってたらどうするのか。これが皆既日蝕と重なってたら、確実に街は壊滅していた。
ゾンビ・サバイバル・ガイド●そんなゾンビ恐怖症のみなさまとワタシにとって、生き残るために必読の書と思われる本を発見した。その名も The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead (Max Brooks著)。これだ! これぞまさしくワタシたちが必要としている本では?
●同書の案内文に書かれた「ゾンビの攻撃から生き残るための10のレッスン」はこんな感じだ。

1. ヤツらが生き返る前に準備せよ。
2. ヤツらは恐怖を感じない。ならばあなたも怖がるな。
3. 自分の頭を使え。ヤツらの頭を切り落とせ。
4. 刃物は弾切れを起こさない。
5. 最善の防具は、ぴったりとした服と短い髪。
6. 階段を昇れ。そして破壊せよ。
7. クルマから降りよ。自転車に乗れ。
8. 動き続けろ、姿勢を低くしろ、静かにせよ、警戒を怠るな!
9. 安全な場所はない。より安全な場所があるだけだ。
10. ゾンビが去っても、脅威は続く。

●なるほどー。いちいちタメになることばかり。でもこれ英語なんすよね。読めないと思うが、一応注文しておくか……。どこかの出版社で翻訳してくれないだろうか?

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不定期連載「ゾンビと私」

July 21, 2009

「ティファニーで朝食を」(カポーティ)

●電車で読む用にササッと今すぐ本屋で一冊買わなければいけない、薄い文庫で絶対にハズさないものを。ということで手にした、いまさらながらの名作、しかし去年生まれた新訳でもあり。
ティファニーで朝食を●「ティファニーで朝食を」(トルーマン・カポーティ著/村上春樹訳/新潮文庫)。なんとワタシはあの有名な映画のほうを知らないので、なんの先入観もなくカポーティが描いたホリー・ゴライトリーという女性の人物像を頭に思い描くことができた。ああ、いるいる、こういう自由奔放で気まぐれで、どうしようもなく魅力的なんだけれど心底憂鬱な女性……と、一瞬思ったが、よく考えたらそんなホリーみたいな人なんて本当は見たことも会ったこともないのだ。物語が喚起する仮想的な記憶ってスゴい。
●ホリーみたいな生き方をしていると、「いやったらしいアカに心が染まるとき」があるのは避けられない、つまり、なにかわからないけど悪いことが起きそうで、怖くなる、不安に苛まれて、自分を見失いそうになる。そういうときにホリーを救ってくれるのは「タクシーをつかまえてティファニーに行くこと」。すると、気分がすっきりする。
●これは共感できるだろうか。できるような気がする。男の場合はリアル・ティファニーでは役に立たないので、なにかそれに代わる場所が必要かもしれない。クラヲタだったら、超ステキなCDショップとか? いやいや、違うな。CDはあまりにも本物すぎる。もっとまやかしみたいなものじゃなければ、タクシーをつかまえて飛び込んだりはしないだろう。
●「たしなみのある男性なら、女の子が化粧室に行きたいって言えば、五十ドルは渡してくれるわ」。しまった、そうだったのかっ!(笑)

July 9, 2009

1Q84

1Q84●遅まきながら「1Q84」(村上春樹著/新潮社)ほぼ読了。なにしろ1ページ目からヤナーチェクの「シンフォニエッタ」が鳴り出す。この物語、自分の話なんじゃないかと思いながら読んでしまった。ここ何年か、ワタシのケータイのメール着信音はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」なんすよ。タクシーに乗ってこの曲をカーステレオで聴いたとこから世界がそれまでと少しだけ(いや大きくか)変化している。ワタシもメールを受信するたびにどんどん違った世界に飛び立っているんだろか。で、男性主人公のほうがもともと数学得意だったのに今は作家志望っていうのも、ワタシから見てなんか微妙に真横にズレた平行線を走ってる感じがするし、ヤナーチェク以外に出てくる曲もバッハとかヴィヴァルディとかハイドンとかダウランドとか妙に親近感がある。さらにあのカルト教団やらあの編集者とか。「1Q84」の延長上にある「200Q」とか「20O9」とか「2O09」とか「Z0O9」とかにワタシはいるのかもしれん……。
●ぜんぜん関係ないけど。「オバケの9太郎」。プププ(←ちっとも可笑しくありません)。
●ネットラジオ一口メモ。シカゴのFM局WFMTがしばらく前から高音質のACCで配信してくれるようになった(mp3やwmaでの配信は相変わらず低ビットレートのまま)。129~165Kpbsくらいの高ビットレートAACへの直リンはこちら。クリックしても再生されない方は、.plsファイルをRealPlayerかiTunesで開くように設定すれば吉かと。

クラシックのネットラジオと音楽配信リンクのページではすでに対応済み。

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追記:
親切な方から教えていただきました。7月25日までシカゴ交響楽団のサイトで、小澤征爾指揮によるヤナーチェク「シンフォニエッタ」のライヴ音源を無料で聴くことができます(これは「1Q84」下巻に登場するレコードと同じ指揮者とオーケストラではないか)。なんてタイムリーなんだろう、シカゴ交響楽団。「シンフォニエッタ」は番組の最後の30分くらいに登場。

http://www.cso.org/main.taf?p=15,1,127

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