●昨年10月に開かれたジョン・ウィリアムズ指揮ベルリン・フィルのライブ録音が、CD他のフィジカルでもリリースされた。すでにベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールでライブ映像は観ているわけだが、こうしてパッケージ用に整えられたレコーディングにはまた別の感動がある。ライブ映像はコンサートの興奮を記録して伝えてくれるものだが、一方、時間をかけて編集された「音源」こそが(CDであれストリーミングであれ)プロダクトとしての最終形であるという気持ちも強いので。「スーパーマン」冒頭を聴いてゾクッとする。全般に「タメ」多め。
●それにしてもフィジカルの世界は細分化されている。同じ「ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ベルリン」と題された商品が、ユニバーサルミュージックの商品ページには5種類も載っているんすよ! いちばん豪華なのがDELUXE EDITIONで、CD2枚にBlu-rayが付いている。CDはMQA-CD&UHQCD仕様で「ハイレゾCD」を謳っていて、そのあたりは深入りしたくないのだが、普通のCDプレーヤーで普通のCDとして再生可能。映像が必要ない人は通常盤を購入すればいい(こちらもMQA-CD&UHQCD仕様)。で、このDELUXE EDITIONと通常盤について、それぞれの輸入盤も掲載されている。これで合計4種類。では残りもう1種類がなにかといえば、輸入盤のBlu-ray Audio+Video。Blu-rayが2枚入っていて、CDは入っていないわけだ。Blu-ray Audioという需要があることに感心。
●なんというか、マニアックだなって感じる。結局、フィジカルもストリーミングもマニアが求めるものであって、一般人はYouTubeで間に合ってるということなのかも。
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●今週末のテレビ朝日「題名のない音楽会」は、クセナキス生誕100年を記念して「クセが強いのにクセナキスの音楽会」。松平敬さんと神田佳子さんの「カッサンドラ」より等、地上波民放では激レアなので観るが吉。関東は土曜午前10時から。
Disc: 2022年2月アーカイブ
February 18, 2022