●イタリアの大作曲家ルチアーノ・ベリオ死去。享年77歳。もはや今世紀ではなく前世紀となってしまった20世紀を代表する作曲家の一人だった。
●前衛の作曲家としては、録音も含めて作品の演奏頻度が非常に高かったと思う。CDは山のように出ている。「シンフォニア」のような「ヒット作」(?)もある。「シンフォニア」はブーレーズ指揮のディスクが千円盤として発売されているという身近さ。ワタシは自分が最初に聴いたベリオというのをはっきり覚えていて、DGから出ている「コーロ」だった。免疫がなかったので素直に嫌悪感を感じつつも、感動してしまったというヘンな体験だったなあ。ベリオではこれが一番繰り返して聴いた曲かも。
●様々な楽器(と人声)のソロのために書かれた一連の「セクエンツァ」を、まとめて聴くなら、アンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーによるこのセット。ベリオを情熱を燃やして聴くぞ、なんていう気力がなくても、ちょっとずつ短い曲を聴けるところがいい。(05/29)
News: 2003年5月アーカイブ
May 29, 2003