●今年はR・シュトラウスの「ばらの騎士」当たり年。6月の新国立劇場公演に続いて、この週末からチューリッヒ歌劇場の来日公演がはじまる。で、当サイトではおなじみ、野口方子さんから「「時」のアレゴリーとしての『ばらの騎士』」をご寄稿いただいたので掲載。ご覧いただければ幸い。
●「あー、この曲なんだっけー、知ってるはずなのに思い出せない!」っていうこと、あるじゃないですか。そんなときにPCに向かってフンフンフンと鼻歌を歌って検索できるサービスが始まったのだ。midomiというサービス。あまりクラシック音楽での利用は想定されてない雰囲気なんだけど、そこを無理矢理クラシックで検索したらどうなるか、っていうのを試してみた→midomiで鼻歌を検索する~連載「ネットエイジのクラシックジャンキー」@日経パソコンPC Online。
News: 2007年8月アーカイブ
midomiで鼻歌を検索しながら告知する
ビバ、ネトラジday、フツーに
●今日もBBCのプロムス。一週間経つと聴けなくなると思うと、なんだかスルーするのも惜しくて隙間時間にでもチョキチョキ聴こうかという気分になる。クリック一つでOKだし。アバド指揮ルツェルン祝祭オーケストラ(Prom 51。もう期限切れかも)、ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ(Prom 53、55)、ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団(Prom 59)とやたら豪華な一週間分が並んでいる今日。
●でもプログラムにひかれて、ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団(Prom 56)。マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」。ピアノはイヴォ・カハネクという人。だれの音楽とも違うような、でもだれの音楽とも似てるような、なじみのなさと眩暈感を堪能。マルティヌーが今ひとつ聴かれない理由には、生涯作品数400以上っていう多作さのせいもあると思う。どうしてそんなに量産できるのか。しかも400曲っていうのはリートとかで稼いでるんじゃなくて、オペラなんて10作以上も書いてるんである(全然聴いたことないけど)。交響曲は……第6番までしかない。これに一瞬安堵するが、よく見ると交響曲第1番から第5番までを、たった5年で書いている。やっぱり量産してるじゃん。生涯の創作期間を40年としても年間コンスタントに10作品以上(オペラも交響曲も含めて)。これを継続する創作力というか生産力ってスゴいなあ。もっとも、じゃあモーツァルトやヴィヴァルディはどうだと言われると、それまでなんだけど。
●マルティヌーの前に、この日の一曲目、ブリテンの「ピーター・グライムズ」からの4つの海の間奏曲が演奏されたんだけど、途中で(たぶん客席で)だれかがなにかフツーにしゃべってるんすよ。32Kbpsのネットラジオで聴いてるから気にならないけど、現場にいたら相当うるさかったんじゃないだろか。ライヴの中継だとこういうことがあるからなあ。でも、だからラジオはいいとも言える。メイン・プログラムのプロコフィエフの交響曲第5番は、時間がなくなったのと満腹感でつまみ聴き。早送りもできるし。スマソ、わがままで。
「ロストロポーヴィチ・メモリアルコンサート」@松本
●告知を。8月15日に開幕するサイトウ・キネン・フェスティバルであるが、音楽祭と縁の深かったロストロポーヴィチを追悼するコンサートが行われることになった。8月19日(日)午後3時より、ザ・ハーモニーホール(松本)。入場無料、250組500名が招かれるので、鑑賞希望の方は往復はがきにて応募。プログラム詳細は現時点で未定だが、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーによる演奏のほか、在りし日のロストロポーヴィチ氏の映像が流されるとのこと。
●詳細および応募方法は音楽祭公式サイトの以下のページをご覧いただきたく。
「ロストロポーヴィチ・メモリアルコンサート」 ~スラヴァよ永遠に~
http://www.saito-kinen.com/j/news/detail.php?view=87
●米アマゾン・ドット・コム、生鮮食品販売を試験的に開始。本屋で始まったネット通販がついに生鮮食品にまで、というニュース。数年後、amazonに注文して近所のスーパーからネギやらトマトやらを配達してもらう自分らの姿が容易に想像できる。CD、本、ゲーム、電気製品、PCソフト、日用雑貨等が現状あって、さらにこれに食料品。遠からず自分の消費活動の大半をamazon内で済ませられそうな気がする。