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News: 2009年8月アーカイブ

August 26, 2009

ロイヤル・オペラが「ツイッター」で歌詞を募集

Twitter●何日か経ってしまったニュースだけど、せっかくなので。名門オペラハウスが歌詞を「ツイッター」で募集(AFPBB News)。ロイヤル・オペラがTwitterでユーザーから歌詞を募集して、それを実際に舞台上で演奏しようという企画で、これ自体はTwitterの利用法としてはどうかなって気もするんだけど、話題にはなる。
●特に英語圏では音楽団体や演奏家でTwitterのアカウントを活用しているところは非常に多い。もちろん音楽祭とかレコード会社も。ロイヤル・オペラメトロポリタン・オペラニューヨーク・フィルシカゴ響BBCプロムスベルリン・フィル(ここは英語でつぶやいている)等々、膨大。個々のアーティストは多すぎて把握できない。
●で、これまでに成功してきたネット上のサービスの例を考えると容易に想像できるように、今後日本の演奏団体や演奏家も猛烈な勢いでTwitterに公式アカウントを取ることになると思う。そのアカウントをどう活用するか(「つぶやき」における宣伝度合いの濃い薄いの加減、ユーザーとの適切な距離感の保ち方、ウェブサイトやYouTubeとの連携方法など)については、海外の先行事例が大いに参考になるはず。
●これはワタシの個人的な感触なんだど、日本の演奏団体に関しては先行者の持つアドバンテージはかなり大きいと思う。たとえば東京のプロ・オーケストラだったら、最初の1つ2つはよほど運営がまずくない限り、新鮮さもあってフォロアー(読者)を無条件に獲得しやすい。でも7つめ、8つめまでフォローしてもらえるかというと、その団体の既存のお客さん以外にはやや厳しいかもしれない。
●ご担当の方が始めるには、まず個人アカウントを作って、実際に自分自身でつぶやいたりつぶやかれたりして利用してみて、Twitter界の仕組みやノリをつかんでおくのが吉かと。
●ワタシのアカウントはこちら→Twitter。フォローもリムーブもご自由に。

August 25, 2009

連続不条理ドラマ「レッツゴー!クラヲくん」第15回 オーケストラコンサート編

●第1楽章が終わったところで、後ろのほうの席から聞こえてきた一言。たぶんお隣に向かって。


「あの……、落ち着かないので、それ止めてくれませんか!」


●「それ」ってなんデスカー!

August 23, 2009

ルツェルン秋葉原

●お。先日生中継を半分だけ見たARTE Live Webルツェルン音楽祭オープニング・コンサート、アーカイブを見れる(ら抜き)ようになっているではないか。クラウディオ・アバド指揮ルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラでプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番(ユジャ・ワン独奏)とマーラーの「巨人」。ユジャ・ワンが2曲アンコールを弾いてくれる。強烈。なんだか豹みたいに俊敏、若さ爆発、閃光に眩暈。これも期間限定だろうから見たい方はお早めに。
●所用で秋葉原に出かけたのだが、ウワサ通り、ヨドバシカメラ前の「ルイーダの酒場」は大混雑していた。みんな密集して寡黙にDSに釘付け。いやー。楽しそうだ。DS持ってないからやらないけど。
●ザ・コン館跡地っていまだに何も入っていないのか? ザ・コン館のフロア案内とかがまだ残っていて驚く。ずいぶんお世話になったな、ここには。
●ドクター中松に遭遇。選挙運動中。北朝鮮のミサイルをUターンさせる発明をしたんだそうっす。Uターンしてどこに落ちるかわからないのも大変だから、ミサイルを発射させない発明をしてはどうか。

August 13, 2009

KUSCのLAフィル・ハリウッド・ボウル・コンサート

●また親切な方から教わったのでネットラジオ中継情報を。ロサンジェルス・フィルの定期演奏会をオンデマンドで配信してくれているKUSCが、夏のシーズンオフの間はハリウッド・ボウル・コンサートを配信中。週イチでロスフィルの公演を放送して(→予定)、それぞれ一週間の間はこちらでオンデマンドで聴ける模様。野外コンサートということで名曲もの中心のプログラムだけど、たまにサロネンのピアノ協奏曲なんかが入っていたりする。9月19日はヨーヨー・マのチェロでドミンゴが指揮。妙に豪華(?)だなあ。
●昔から「ロスフィル」って呼んでるけど、最近は日本語でも「LAフィル」って略すことが増えてる気がする。ドメインもlaphil.com

August 11, 2009

シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009のオペラ・ネット中継

●おっと、バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」(ペーター・シュナイダー指揮、クリストフ・マルターラー演出)の映像付き有料中継は昨日からだったのか。8月23日まで2週間アーカイブを見れて14.90ユーロ。どうしようか。見た方がトラックバックを付けてくれることを期待。
●今回の中継は「シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009」の一環として行なわれたもので、この企画ではザルツブルク音楽祭の「コシ・ファン・トゥッテ」(アダム・フィッシャー指揮、クラウス・グート演出)も中継されていた。こちらは7月30日からの7日間のみで(もう終わっててスマソ)、料金は7.90ユーロ。しかし有料で公演日から7日間限定とはずいぶん短い。見れそうになかったので、スルーしてしまった。
●オペラは時間のあるときじゃないとキツいので、せめて一ヶ月くらい視聴期間があってもいいんじゃないかと思うが、いろんな大人の事情があるにちがいない。
●自分用備忘録としてメモ。「シーメンス・フェスティヴァル・ナイト2009」の映像解像度(=リサイズなしでの画面の大きさ)は、ベルリン・フィルの「デジタル・コンサート・ホール」と同様に3段階ある。mediumだと688x384ピクセルで、ベルリン・フィルのmediumよりは低解像度の模様。highなら1280x720ピクセルで高画質だが、ワタシの環境(Firefox3.0.12/Windows Vista/メモリ2GB)だとテスト映像でhighを選んだとたんにブラウザが落ちてしまう(げげ)。うーむ、IE7でアクセスすれば問題ないので平気と言えば平気だが……。音声はmidiumまたはhighなら192kbps/AAC。lowでも128kbpsあるが画面は380x212のミニサイズ。
●Siemensの日本法人の表記は、ジーメンスじゃなくてシーメンスだという今知った事実。

August 7, 2009

「素顔のカラヤン」(眞鍋圭子著)

素顔のカラヤン―二十年後の再会●これは抜群のおもしろさ。「素顔のカラヤン ~ 二十年後の再会」(眞鍋圭子著/幻冬舎新書)。サントリーホール・エグゼクティブ・プロデューサーであり、かつてカラヤン来日時のコーディネイト兼秘書役を務めた著者が、巨匠との出会いから別れまでを回想するという一冊。時代としては1975年から89年まで。描かれるカラヤンの人物像や知られざるエピソードはたいへん魅力的である。でもそれだけではない。今とは違うかつての華やかな「業界」の姿だったりとか、人と人の縁がもたらす運命の味わい深さであるとか、新書一冊にいろいろな読みどころがつまっている。ベースとなっているのはカラヤンに対する深い敬慕の念。気持ちよく読める。
●現メトロポリタン・オペラ総裁のピーター・ゲルブが、コロンビア・アーティストの一員として出てくる場面があって、これが結構可笑しい。今はあんなに大物なのに、昔はこんなこと言ってたんだ、とか。
●あと、有名な来日公演での「振りまちがえ」事件。えーと、これは84年の大阪か。R・シュトラウスの「ドン・ファン」を振るはずなのに、カラヤンはゆっくりとした静かな曲を振ろうとしてオケが「???」になった。このときは他の日の公演曲の「ダフニスとクロエ」とまちがえたんじゃないかみたいなことが音楽雑誌に書かれていたのを憶えているんだけど、本当はチャイコフスキーの交響曲第5番だったという。降り番だったコンサートマスターのミシェル・シュヴァルベが、棒を見て断言した、と。で、なぜカラヤンがチャイコフスキーの5番と思い込んだのかという点についても書かれていて、これにはすごく納得してしまった。なんていうかな、思い込みの怖さっていうか、小さな誤りには気づくけどあまりに大胆な勘違いだとそのままスルーみたいな感じ。若い人でもありうる。

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