●OEKツアーは宿泊地キールでの公演へ。キールは軍港の町、海の町でもある。海辺で優雅にのんびり過ごしている人々が眩しい。そこらじゅうにカモメが飛んでいて、ほとんど鳩並みのフツーっぷりで、その辺にいる。
●シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、夜のOEK公演はキール・シュロスという1200席ほどのホール。ここはホールの出し物一覧を見ていると、しっかりした公演をやっているようで(北ドイツ放送響とか)、お客さんもデンマークのゾンダーボルクとはぜんぜん違う雰囲気の人たち。都会のノリというか、服装も一段きちんとしているし、演奏会にも通い慣れている人が大多数という印象。
●演目は武満徹「3つの映画音楽」、プーランク「2台ピアノのための協奏曲」、休憩を挟んでバッハの「2台ピアノのための協奏曲 ハ短調」BWV1060、ハイドンの「驚愕」。独奏はエンダー姉妹。曲は前日と同じ。客席は武満にもプーランクにも引き込まれていた。エンダー姉妹の大人気は予想通り(音楽祭のテーマが「トルコ」なので、この会場では主役扱い)で、前半のプーランクからブラボーが飛ぶ。でもOEKの「驚愕」もとても楽しんでもらえたようで、「びっくり」箇所ではゾンダーボルクのような指揮者の演出はなく、正攻法で曲のユーモアが客席に届けられた。これは表情豊かな指揮姿に対してもあるだろうけど、客席から軽い笑い声が漏れることもたびたび。ゾンダーボルクとは違い、アンコールは「上を向いて歩こう」から武満の「3つの映画音楽」からのワルツに変更された。スタンディング・オベーションもあちこちに。
●ホワイエに飴が置いてあった。ご自由にお取りくださいということっぽい。実際、あるオバチャンはごっそり一つかみ大胆にゲットしていた。でも飴は演奏中に舐めようとすると、皮をむくのに音が出て不評なんすよ、東京では。と思っていたら、キールのオバチャンもやっぱり演奏中に皮をむいたりする。オバチャンは飴ちゃんが好き、全世界的に、なのか?
News: 2011年7月アーカイブ
OEKツアー2011、キール公演
OEKツアー2011、デンマークのゾンダーボルク公演
●宿泊地のキールからバスで2時間ほどかけ国境を越えて、デンマークのゾンダーボルクへ。道すがらあちこちで馬とか牛とかその他家畜が草を食んでいるのを見かける。到着したゾンダーボルクは、コンサートホールの入った文化施設(大学も入っている)の目の前が写真(上)のような楽園。ここをヨットやらカヌーやらゴムボートやら、いろんな小舟が通り過ぎてゆく。日光浴を楽しむ白人の年配の方々。優雅すぎて別世界というほかない。
●デンマーク国旗の半旗をいくつか見かけた。キールでもドイツ国旗の半旗を見かけたかも。欧州は弔意であふれている。
●夜8時からゾンダーボルク公演本番。これが今回のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)ツアーでは欧州最初の公演となる。写真はゲネプロの様子。今回のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭のテーマは「トルコ」。ということでトルコ出身の美人双子デュオ、フェルハン&フェルザー・エンダーとの共演で、プーランクの2台ピアノのための協奏曲とバッハの2台ピアノのための協奏曲ハ短調が演目に組まれている。
●お客さんは後半のハイドン「驚愕」で笑い(仕掛けがあったので)、井上道義音楽監督から震災に対する日本への支援への感謝のメッセージが述べられた後、アンコールに中村八大「上を向いて歩こう」が演奏されると、客席にウルッと来る雰囲気が生まれたのを感じた。隣の席に座っていたおばあさんもアンコールにいちばん感動して、すばらしい音楽だったわねえ、と話しかけてくれた。
OEKツアー2011、北ドイツのキールへ
●オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のアジア・ヨーロッパ・ツアー2011、韓国での公演を終えた後は、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に出演するために北ドイツへ。インチョン→成田→フランクフルト→ハンブルクと飛び、ハンブルクからバスで1時間半ほどかけてキールという街へ(写真は駅)。ほとんどデンマークに近い。気温は20度を下回っているだろうか、涼しいというより肌寒い。夜10時近くまで外は明るい感じ。
●公演は明日からゾンダーボルク(デンマーク)、キール、ハンブルクで開かれる。まず今日はキールのコンサートホール(写真)でリハーサルから。
●ちなみにOEKのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭出演は2005、2008に続いて今回で3度目となる。
OEKアジア・ヨーロッパ・ツアー2011がスタート
●昨日から韓国に来ている。オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のアジア・ヨーロッパ・ツアーに同行取材中。本日はソウル北郊に位置するウィジョンブでの公演で、会場はウィジョンブ・アーツ・センター(写真)という場所。
●武満徹「3つの映画音楽」、ハイドン:チェロ協奏曲第2番、アリラン、休憩後にベートーヴェンの7番とアンコールというプログラム。井上道義音楽監督指揮、チェロ独奏はユジョン・イという若い女性(写真はゲネプロ)。お客さんはずいぶんいろんな方がいて、楽章間に拍手が起きる程度には慣れていない感もある一方で、明らかに熱心なファンの若い男子二人組とかもいて、少し前の日本の地方都市の雰囲気を思わせる。金沢だってOEKができる前はこんな感じがあったんじゃないだろうか、なんとなく金沢の観光会館を思わせるホールだし。
●この後、ドイツでシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、フランスでラ・ロックダンテロンの音楽祭へと向かう。
BBC Promsでブライアンの交響曲第1番「ゴシック」配信中
●夏のネットラジオといえば、まずは BBC Radio3 の Proms 2011。すでに7/15に開幕し、9/10まで公演が続く。オンデマンドで聴けるのがありがたい。例によって各公演とも7日間の期間限定なので、聴きたい公演はお早めに。なお、本来は映像配信される公演もあるが、日本からはアクセスできない。また音質面では期待できないので、そのあたりは割り切って楽しむが吉。
●今年はいきなり超弩級大作が上演された。あのブライアン作曲の交響曲第1番「ゴシック」が Prom 4 でマーティン・ブラビンズ指揮により演奏され、現在配信中なんである。ブライアン作曲の交響曲第1番「ゴシック」といえば、ギネスブックにも載っている世界最長の交響曲であり、同時に最大級の交響曲として知られている(いや知られているというか、知られていないというか、名のみ知られているけど、曲はみんな知らないというべきか)。2つのBBCのオーケストラ、4つのブラスバンド、6つの合唱団、4つの児童合唱団、4人のソリストが一堂に会して演奏する巨大な交響曲。8管編成、弦楽器は20-20-16-14-12、バンダあり。総勢800名の英国版「千人の交響曲」。全6楽章で約1時間45分は、現実に演奏会に乗る作品としては最長の交響曲ということになるのだろう。もっとも、これまでに5回しか上演されてないそうなんだが。ともあれ、この6回目には全世界からネットでアクセスできるわけで、しかも Proms みたいな注目度の高い場所で演奏されるなんて。
●あと5日、アクセスできるので、関心のある方はどぞ。今まさに再生しはじめたところなんだけど、これ、聴きとおせるかなあ……正直あまり自信はないんだが。ちなみに公演のチケットは発売初日で完売したんだそうです。マジすか。
「ラヴェル その素顔と音楽論」その3 ~ ララ!
●品切状態の本をさらにしつこく紹介する(笑)。「ラヴェル その素顔と音楽論」(マニュエル・ロザンタール著/マルセル・マルナ編/春秋社)。ラヴェルの譜面台に置いてあった楽譜。R・シュトラウスの「ドン・ファン」、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」は前にも挙げたけど、ほかにはサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番がいつも置いてあった、と。ラヴェルはロザンタールにこう言った。
「まさに、この一曲の中にすべてがあるんだ。こんなにも少ない素材で、ここまで完璧な結果を出せるんだからね」。
●サン=サーンスのピアノ協奏曲はワタシも好きだが、普通だったら第2番ト短調か、あるいは第4番ハ短調を選びそうなものを、第5番ヘ長調とは意外。この曲、「エジプト風」の愛称の由来になっている第2楽章以降が、かなり気恥ずかしいタイプの曲で身悶えしてしまうんだが、まさかの第5番。ラヴェルも曲の悪趣味は認めていたようで、オーケストレーションの職人的な質の高さ、創意工夫を評価していたらしい……。
●ロザンタールがプッチーニを悪く言ったら、ラヴェルが「トスカ」全曲を弾いてくれたというエピソードもおもしろい。
●あと、ラヴェルの愛称。友人たちの多くは彼を「ララ」と呼んでいたという。こういう愛称の付け方がフランス語でどの程度フツーなのか、ワタシにはぜんぜんわからないんだけど、なんだかかわいい。プーランクは「ププール」で、著者によれば「プーランクにはなんともお似合いだ」となる。なんでラヴェルがララなの? プーランクはププじゃないの? ジェルメーヌ・タイユフェールは「メメーヌ」なんだって(笑)。ララもププールもオッサンの愛称としてはかわいすぎる。
「ラヴェル その素顔と音楽論」その2 ~ モテないラヴェル
●先日ご紹介した「ラヴェル その素顔と音楽論」(マニュエル・ロザンタール著/マルセル・マルナ編/春秋社)について、さらに。古い本で品切中のようだが、ならばなおさら。
●「ボレロ」についてラヴェルとトスカニーニが対決したという話はあちこちで目にしたことがあるだろう。トスカニーニのテンポが速すぎたので、ラヴェルがなぜそんなテンポで振るのかと問いただすと、トスカニーニは横柄に「あなたのテンポで演奏したら決して成功しません」と答えた、というようなエピソード。著者ロザンタールによれば、それは「でっちあげ」なんである。事実はむしろ逆で、ロザンタールがラヴェルに「もっとゆっくり演奏してほしいと言ったのですか」と尋ねると、ラヴェルは「もちろん違うよ。あの晩、トスカニーニは、このうえもなくすばらしい手さばきで、『ボレロ』を演奏したんだからね。あんなふうに演奏するなんて誰にもできない」と大指揮者を絶賛したという。
●いや、だからといって通説がまちがいだ、けしからん、とは思わないっすよ。ロザンタールが真実を書いているとどうしてわかる?(ワタシは信じるけど)。大作曲家について、身近な人々の証言(さらにいえば本人の証言)が無条件に信じられることなんてまれなこと。「真実はどうか」なんて探ってもしょうがなく、むしろ「なぜその話をみんなが選択的に信じるのか?」のほうがおもしろい。
●この本が教えてくれることはたくさんある。「ボレロ」で彼の世界的なキャリアがはじまったというのだが、それはつまり人生最後の10年の話であって、おおむね彼は名声や栄華という点ではずいぶん控え目な人生を生きていたということになる。彼は主流派とはいえなかった。経済的にも成功していたとはいいがたい(大ヒットしたオペラもないし、演奏家として大活躍していたともいえないので)。1928年にアメリカ・ツアーを成功させて、「初めてお金を銀行に預けにいく」といって有頂天になったラヴェルに対し、著者は「無理もないだろう。フランスでは、ラヴェルはろくに収入がなかったのだから!」と書いている。数年後、ラヴェルを病魔が襲い、彼の体の自由が利かなくなってから、著者はラヴェルに代わって署名をしていたが、ラヴェルが受け取った金額は当時の生活費にほど遠かった、おそらく弟の援助で暮らしていたのだろう、生活はつましかった、というのだ。ワタシが抱いていた「ダンディで、クールなラヴェル」像からはかなり遠い姿だ。
●しかもラヴェルはあんなにおシャレさんなのに(身だしなみも、作品も)、女性にはモテてなかったというのも衝撃的だ。というか、ゲイみたいな印象も受けるが、それも違うらしい。プロフェッショナルな女性とは大っぴらに、そして盛んに楽しんでいた。が、「ラヴェルが女性との愛情という面ではぱっとせず、さみしい生涯を送ったことは認めなければならない」。本当だろうか。なぜモテない? 謎だ。
東フィルのプログラムに岡田武史監督
●東京フィルの7月のプログラムの巻頭に岡田武史ニッポン代表前監督がエッセイを寄せている。これが実に名文。きっと講演などでも話している内容なのだと思うが、日本サッカーがワールドカップへと向かうまでに尽力してきた人々の努力や思いを「レンガを積む作業」にたとえている。つまり、レンガを積むときに、ある人は縦に積むし、ある人は横に積む。横に積んだ人はあまり評価されないけど、その貢献には差がない、って言うんすよ。「私が2010年にレンガを上に積むことができたのは、2006年にジーコが横に積んでくれたお陰である」っていうのは、ホントにその通りだと思う(もちろん、その間にオシムも山ほどレンガを積んでいる)。
●東フィル創立100周年のメッセージなので、ちゃんと最後の段落を音楽の話題で結んでいる。これもいい話で、もううますぎるよ、監督。さすが……。あ、オンラインでは読めません。東フィルのお客さん向け。
●岡田監督は、どこかの監督やってなくても岡田監督。だってウチの監督だったから、マリノスの。札幌の人もそう思ってるはず。
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●突発的セール情報。HMV ONLINEで「輸入盤CDどれでも4点で40%オフ!」セール。7/10(日)までの2日間限定。レンガは縦にも横にも積めてないが、CDなら縦横斜めスキマどこでも自由自在に積んでるぜっ!
ヴェルディ・イヤー、ワーグナー・イヤー、ショパン・イヤー
●今年はもともと来日オペラが集中している上に震災があって、先のことまでなかなか気が回らないが、それでも世の中は動いているのだなあ。と、NBSのオペラ・フェスティバル2012~2013を眺めて思った。2012年秋はウィーン国立歌劇場日本公演で小澤征爾指揮「スペードの女王」をはじめ3演目、2013年9月はミラノ・スカラ座がドゥダメルとハーディングとともにやってくるという驚きの展開。ドゥダメルは「リゴレット」、ハーディングは「ファルスタッフ」を指揮。この二人がオペラで来日するなんて。
●2013年はヴェルディ・イヤーなんすよね、生誕200周年で。ということは同じく1813年生まれのワーグナー・イヤーでもあるわけだ。なんてことだ。どっちの側に立つか、あと一年半以内に決めなきゃ(なんだそりゃ)。
●んーと、これは未読なんだけど、どうなんでしょ。「君のために弾くショパン」1巻(長江朋美著)。紹介文に「和音は幼い頃偶然出会った弘之とのピアノ演奏の楽しさを忘れられず、再会を夢見ていた。だが弘之は『ピアノ王子』と呼ばれるまでになり、近寄りがたい存在に。そんな和音の前に生誕200年のショパンの霊が! ショパンが二人の運命を変えていく――! 」とあるのだが、「ショパンの霊」っていうのに猛烈なワクワク感があってスルーしがたいのであり、さらに「この和音というのは清水和音なのか?」という素朴な疑問が謎を深めてくれる(てか、女性キャラなのか、これラブコメなんだから)。絵柄的には手を出しにくいところなので(いやamazonなら関係ないか)、誰かが背中を押してくれるの待ち。待ちガイル並に下ボタン押してタメてますサマソ。
ベルリン・フィル・デジタル・コンサート・ホールでアバド時代の映像を公開
●ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール(DCH)で、今月から通常のアーカイブに加えて、スペシャル映像としてアバド時代の映像が公開されている。基本的に週に2本ずつライブラリに加わるようで、第1回分として公開されたのが91年プラハと94年マイニゲンのヨーロッパ・コンサート。いやあ、アバドが若い、特に91年のは。
●古い映像なので、今のDCHのクォリティと比較にならないんだけど、楽団員もずいぶん入れ替わっていたり、あるいは今もいる人がうんと若かったりしておもしろい(なにせ20年だ)。そして、やはりベルリン・フィルのサウンドも違う。カラヤン時代ならともかく、アバド時代はラトル時代とそう違わないだろうと漠然と思っていたけど、こうして振り返ると、やっぱり濃いというか、重厚さを感じる。もっとも、変わったのはベルリン・フィルばかりじゃないし(世の中みんな知らないうちに変わってる)、良し悪しとは別の話だが。94年のブラームスの2番なんて、本当にすばらしい。
●次回7/8の更新では東京ライヴが公開される模様。
●この映像は、DCHのなんらかのチケットを持っていれば、追加料金なしで見ることができる。年間チケット、30日チケット、一日チケットなどいろんなチケットがある。一日チケットを買うくらいなら、その約3倍で30日チケットを勝うほうが断然オススメ。日本人のお客さんが多いので、サイトも日本語化されている上に、JCBのクレジットカードまで使えるのが驚き。
アルゼンチンvsボリビア@コパ・アメリカ2011開幕
●うおぅ、 NHKはコパ・アメリカ(南米選手権)を全試合放映してくれるのかっ!
●と、喜んでばかりもいられんかもしれん、だってこれってホントは日本代表が参加する大会だったんだから、震災がなけりゃ。大地震があって、Jリーグが中断してしまい、その間のリーグ戦の日程を今消化しているのであり、大地震がなければ夏のJリーグを中断して、国内組中心のニッポンで冬のアルゼンチンへと遠征できたんであろう、そう、冬なんすよ、アルゼンチン。気温5度とか言ってるし。
●ところで南米選手権にニッポンが呼ばれるという点については、不思議じゃないんだろうか。メキシコやコスタリカ、あるいは以前の米国のようにアメリカ大陸の国が招かれるのはまだわかる。名前が「コパ・アメリカ」だし。で、なぜかニッポンも呼ばれる(笑)。実際、過去に実際一度参加している。そのときのニッポンは低調な出来で、まったく手も足も出ないという状態であった、かろうじて思い出せる美しい思い出は三浦淳宏のフリーキックでのゴール、対ペルー戦、負けたけど。
●ここで超トリビアです。この試合、すなわち1999年のコパ・アメリカ、ニッポンvsペルー戦で主審を務めていたのはだれでしょうか?
●上のリンク先動画を見た方は驚いたことであろう。ワタシもたった今、気がついて仰天したのである。その主審とは、あのモレノだ!!! 2002年の日韓ワールドカップで悪行の限りを尽くした、あのモレノだ! トッティに意味不明のレッドカードを出した、あのモレノだ! トンマージの完璧なゴールをオフサイドで葬った、あのモレノだ! そして、昨年9月に、パンツに6キロのヘロインを隠し持ってジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕されたという、巨大パンツの持ち主にして力持ちのあのモレノだ!!!!!!
●ああ、興奮が止まらないぜ。1999年のニッポンvsペルー戦を、その後なにが起きるか知らずに見ていたワタシたち日本のサッカー・ファンに乾杯!(?)
●あっ、そうだ、コパ・アメリカ開幕だった、アルゼンチンvsボリビア戦。アルゼンチンは大変。一言でいえばワールドカップのときと同じ。監督はマラドーナからバティスタに変わっても、中身は相変わらずのカオスであり、メッシ頼み。メッシは並外れたプレーを見せていたけど、一人じゃできない。先発のフォワード3人がテベス、メッシ、ラベッシと並んでいて、途中交代でディ・マリアとアグエロが入ってくるというフォワード天国(まだベンチにイグアインとディエゴ・ミリートが余ってる。ワールドクラスのフォワードだけで1チーム作れそう!)。先制されてアグエロのスーパーボレーで追いついて、かろうじて1-1。前途多難。しかしこんなに攻撃のタレントがそろっているチームはどこ探してもない。
チャイコフスキー・コンクール結果発表
●チャイコフスキー・コンクールの結果は今日の午前2時30分頃に発表された模様。特に注意を払っていなかったので経過についてはぜんぜん知らないのだが、ともあれ結果だけでも。公式サイトはこちらの XIV International Tchaikovsky Competition 、ジャパンアーツのブログではこちらへ。注目のピアノ部門第1位はダニール・トリフォノフ。第2位はソン・ヨルム、第3位にチョ・ソンジンと韓国勢が続く。アレクサンダー・ロマノフスキーは第4位。
●声楽部門は女声第1位がセオ・スンヤン(ソプラノ)、男声第1位がパク・ヨンミン(バス)とこちらも韓国勢が大躍進。
●しかしこうして見ると、韓国系の名前は欧文表記からカタカナ表記あるいは漢字表記を連想するのが難しいなあ。Yeol Eum Son からソン・ヨルム、Seong Jin Cho からチョ・ソンジンって書き下せるかどうかってことなんだけど。ヨコのものをタテにしなければいけない編集者には難関だ。ソン・ヨルムの漢字表記は「孫熱音」らしいんだけど(音楽家になる前提で付けられた名前なの?)、漢字を見てもまったく音がわからない。しかし鄭明勳 = チョン・ミョンフン = Chung Myung-Whun だというのは日本のクラヲタならみんなわかるわけで、有名になれば覚えてしまうものかも。