●なんということか。うどんを食していると、歯にポキャリと穴が開いていることに気づいてしまった。即座にワタシは短く冷静に嘆く。オ、マイ、ガッ。これはもしや歯の詰め物がわが口内から脱出の緊急事態発生なのか? いかん、これはいかん、とにかく困ったらなんでもネットに頼ってしまう自分、評判のよさげな地元の歯科医を検索、医者のウェブページに「治療の恐怖感を和らげます」と書いてあるのを発見、意を決して予約をとり、そして突入。
●で、待合室でワタシを迎えたのは、上のように都合によりモザイクをかけてある、ネコとネズミが追いかけっこをする子供向けアニメであった。仮にその題を「トメとジュリー」としておこう。なるほど、「治療の恐怖感を和らげます」とはこれか。そして名前を呼ばれ診察室へ入って再び驚く、各々のイスに小型液晶画面が設置されており、そこでも「トメとジュリー」(仮)が映し出されているのだ。
●キュイーン、ギュルギュルギュルギュル……と唸るドリル音が聞こえてくる。痛くありませんように。そう不安になりつつも、ついネコとネズミの陽気な追いかけっこに見入ってしまう自分が切ない。トメは本当はジュリーのことが大好きなんじゃないかなあ……。
●ところで、「トメとジュリー」(仮)を実写ドラマ化したら、↓こんな感じになるんだろうか。陽気な二人っていうより、惨劇の予兆。
Useless: 2006年5月アーカイブ
May 26, 2006
歯科医でネコとネズミの戯れを眺める
May 25, 2006
六次の隔たり。友達の友達は友達だ
●これ、ソーシャル・ネットワークの興隆以来、紹介される回数がぐぐっと増えているのではないかと思う。アメリカの社会学者スタンレー・ミルグラムの実験をもとにした、知人の知人のそのまた知人の……と6人を介すると世界中のだれとでもつながるっていう法則が「六次の隔たり」。友達の友達は友達だってヤツなんだけど、「友達」といっちゃうと「オレ、友達いないから」とかいって連鎖の輪をプツリと切っちゃう人がいるから、「知人」としておく。もともとミルグラムの定義では「知人というのはファーストネームで呼び合う関係」とされているが、これは日本語には適用できない。だから緩やかに「知人」。
●じゃ、試してみようか。ワールドカップも近づいてることだし、ワタシとブラジル代表のロナウドは間に何人を介すればたどりつくんだろ?
●ワタシの会社員時代の上司の息子さんがサッカー少年で、マリノスのGK榎本達也と仲がいいと聞いている。榎本達也は中村俊輔とチームメイトだったはず。中村俊輔はロナウドと打ち解けているとは思えないが、ナカタならロナウドと交流がある。だからこうなる。
ワタシ→昔の上司→その息子さん→榎本達也→中村俊輔→ナカタ→ロナウド
おおっ、ミルグラムのいうように6人でロナウドとつながった。中村俊輔以降の展開をちょこっと変えればおおむねサッカー界のスーパースターにはつながってくれそうだ。っていうか、それ以前に中村俊輔にわずか4人でつながってるところに感心すべきなのか(笑)。
●みなさんは、ロナウドまで何人でつながるだろうか。ワタシと知人であれば、必然的に最大7人でロナウドにつながることになる。おまけに中村俊輔に5人でつながる(おまけかよっ!)。