●「♪ピロロン、ピロロン」と音が鳴って、画面上部に「ニュース速報」のテロップがあらわれた、たまたまNHKを付けっぱなしにしていたら。あっ、これは、来たのか。総理大臣が辞任したのだろうか、それとも地震とか災害があったのか、だったらヤだな、あるいは誘拐犯が逮捕されたのか。飛行機落ちてませんように。それともイスラエルか、中東か。
●とバッドニュースに身構えていたら、「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画部門受賞というニュースだった……。安堵。グッドニュースであったか。昨今は聞けば聞くほど世の中から逃げ出したくなるニュースばかりであるが、良いニュースも聞きたい、いやむしろ良いニュースほど優先的に伝えるべきではないか。だからたとえば。
●「♪ピロロン、ピロロン」と音が鳴って、画面上部に「ニュース速報」のテロップが流れて、「北区の住宅地で塀と塀の間に挟まれていた子犬が無事救助」ってのはどうか。グッドニュースである。きっと許される。心が暖まって、善行の一つも積みたくなる。ああ、今度、中古レコード屋でメニューインのCDが安値で叩き売られていたら、救い出してやろう、そんなふうに。
●「♪ピロロン、ピロロン」と音が鳴って、画面上部に「ニュース速報」のテロップ。「杉並区の和田堀公園で紅梅が見ごろ」とか。いいね、ラブ平和、そんな世界に住んでみたいぜ、と思ったがある意味それはそれでかなり恐ろしげな世界って気もするナイトメア。
Useless: 2009年2月アーカイブ
February 24, 2009
ニュース速報です
February 11, 2009
逆チョコ
●偉大なり、チョコ屋。そう思ったんすよ、だって今年は「逆チョコ」。「本命チョコ」のみでは飽き足らず「義理チョコ」を開発し、さらに女性同士にもチョコということで「友チョコ」、そしてさらなるチョコ消費指数の増大を狙い「自分チョコ」、でも自分用だと購入するチョコもリーズナブルでイマイチ破壊力足りないからやっぱり男に買わせるのがいいだろう、見栄も張るだろうし、という裏の裏はオモテ的な発想で「逆チョコ」。圧倒的に正しい。バレンタインデーが土曜日に重なってもこれで大丈夫、きっと。
●でもここまで来ちゃうと、全日本人的にチョコ制覇で、次なる一手が難しくなるんではないか。女→男、女→人、女→女、女→自分、そして男→女と来たわけだから、残るチョコ贈与体系としては、男→男という広大な沃野があるわけだが、これは至難の業。男は男のためにチョコ買わんだろう、どう言いくるめたって。
●そこで、予言する、来年のバレンタインデーに到来するであろう新展開。ずばり、「飯チョコ」(メシチョコ)。おやつではなく、メシとしてチョコを食らう。2月14日の晩メシは全国民的にチョコ! あつあつのご飯にたっぷりかかったベルギーチョコで、ご飯三杯おかわり可能! 炊きたてホクホクにチョコ大盛りで。これでチョコ消費指数うなぎのぼり。2010年2月14日、日本人の主食はチョコになる!