●巨大コングロマリットに飼われる羊のごとくコーラ好きなワタシであるが(きっとあなたも)、そういえば「コーラの味」とはなにか、などということを考えたことがなかった。コーラって……コカ? コカインの味? いやいや、そんなわけないし。なにかの植物なのか。血を舐めればコーラの味がするっていうくらい、コーラのお世話になっているのに、あれがなんの味だかわからない。
●という疑問をスパッと氷解させてくれたのが、デイリーポータルZの秀逸な記事「コーラってそもそも何味なの? メーカーに聞いた」。メーカーといってもコカコーラやペプシコーラがそんな質問にとりあってくれるはずもなく、静岡県島田市にある木村飲料(緑茶のコーラとか発売しているところ)の社長さんが、ぶっちゃけて教えてくれている。どんな経緯で日本にコーラが上陸したか、この黒船に対して日本のジュース屋さんはどうバトルしたかのか、またその歴史の副産物のようにガラナが広がり、今でも一部地域でしぶとく残っていること等々、話の中身が猛烈におもしろい。
●あっ、で、結論なんすけど、コーラってバニラとシナモンの味だっていうんすよ。本来、コーラの実っていう植物的実体があったはずなんだけど、今はそんなものは不要で、「バニラとシナモンにサイダーをまぜてやればマイコーラ、白いコーラができちゃう」んだとか。酸味料が必要で、酸っぱくないとコーラの味にならないというのも興味深い。
●つまり、コーラはウチで自作できる(ずばり)。市販のサイダーを使えば、比較的容易に作れそうだ。「自作コーラと言いつつ市販サイダーを使うのは反則ではないか?」と感じる方には、バレンタインデーの「手作りチョコ」(それ原料が市販チョコだし)とか、「自作PC」(組み立ててるだけでなにも作ってないし)を思い浮かべてみてほしい。「自作コーラ」は大いにありだ。今年のクリスマスパーティの主役は決まったね。自作コーラ。くくく。
Useless: 2013年11月アーカイブ
November 7, 2013