●たまに見かけるPepperと呼ばれるロボット。いや、正直なところ人型であるというだけで、ロボットと呼びたくなるような生命感はまったくなく、胸のパネルに触ると商品案内とか観光案内をしてくれるだけの掲示板みたいなものだと思っていた。
●先日、そのPepperなるロボの胸パネルに「写真を撮る」みたいな選択肢があったので、押してみた。へー、このロボ、写真を撮ってくれるんだ。ロボを前にいろんなポーズをとるワタシ。こんな感じかな、ピース、それともこっちがいいかな、ニッコリ。そのワタシの前でいろんなポーズをとるロボ。ヒュイーン、ギゴゴゴ、ヒュイーン、ギゴゴゴ……。あ、あの、君が写真を撮ってくれるんじゃなくて、ワタシが写真を撮るって意味なのかよっ! なんでワタシがあんたの写真を撮りたいと思うのかね。シラッとした空気を挟んで正面で向き合ってロボとポージング対決をしてしまったぜ。どうしてくれようか。
●はじめてこのロボと友達になれそうな気がした。
Useless: 2017年8月アーカイブ
Pepperと呼ばれるロボ
他人の意見に左右される
●このお店のスパゲッティはあまりおいしくない。以前に入ったときにうすうすそう感じていたお店で、またランチを食べてしまった。近くに適当なお店がなく、かといってうろうろとお店を探している時間もない。おいしくないという記憶があるといっても、実は本当はおいしいのかもしれない。なぜなら、それほど立地がよいわけでもないところで、ずっと昔からこのお店はある。評判が悪ければとっくになくなっているんじゃないか。
●そう思いながら食べたのだが、やっぱりおいしくない。自分が家で作るスパゲッティのほうがうまいと自信を持って断言できる。なぜおいしくないのか。その理由を3つに整理してみた。
1) オリーブオイルの分量が絶対的に足りていない。しかも麺の茹で汁をかけすぎていて水っぽい。
2) ペペロンチーニとメニューにうたっておきながら、ニンニクの味がオイルに十分に移っていない。
3) 麺が茹ですぎである。いまどき、どこのメーカーの麺であれ、普通に指定通りの時間で茹でればアルデンテになるはず。
●食べ終わって店を出たら、オシャレな雰囲気の若い女性の二人組が通りがかって、その一人が店を指さしてこう言った。
「あー、知ってる? このお店、すっっっごく、おいしんだよー」
●うん、おいしいよね。
焼きあご昆布入り
●麻布十番の駐車場に「だし道楽」の自動販売機がある。駐車した人がたまたま「あ、そういえばちょうど今だしが切れていた」と思い出したときとか、突然おいしい玉子かけご飯を食べたくなったときなどに便利である……かもしれないのだが、むしろ喉が渇いてなにか飲もうと思って近づいてみたら、コーラではなくて焼きあごだしだったという、がっかりパターンのほうが多いのではないか。わざわざ、こんな自販機でだしを買う人がいるものだろうか。
●そうずっと思っていたのだが、先日、ついに見かけたのである。ここでだしを買っている人を。「いつもそこで買ってるんですか? うどんだしに使ったら、うまいですか」と尋ねたい気持ちをぐっとこらえる。