●「神は大帝国にさえ倦むが、ささやかな花には倦まない」 タゴール (1861-1941)
●いや、勤め先の近くにタゴールって名前のヘンな飲み屋みたいなのがあって、その店先に上の箴言(つうか詩の一節かな)が書かれてて、ちょっといいかなと。っていうか、すごくいいなあ。
●これは節度について語っていると解した。(07/30)
2003年7月アーカイブ
タゴール
ワタシの形容詞
●先日の「キモい」をIMEに形容詞で単語登録しているって話が大好評だったので(ややウソ)、他にワタシがどんな形容詞を単語登録しているか、大公開(笑)。くれぐれも「キモい」は語幹の「キモ」を登録するように。そうすればちゃんと活用してくれます。
[読み] [登録語] [品詞]
うざった うざった 形容詞
かっこい カッコい 形容詞
きしょ キショ 形容詞
きつ キツ 形容詞
きも キモ 形容詞
こわ コワ 形容詞
すご スゴ 形容詞
ぬる ヌル 形容詞
はず 恥ず 形容詞
まず マズ 形容詞
むず ムズ 形容詞
めんどくさ 面倒くさ 形容詞
めんどくさ メンドくさ 形容詞
やば ヤバ 形容詞
●とまあこんな感じ。これで、「カッコいくない」とか「マズかった」とか「ヤバっぽい」とか「ヌルいなあ」とか「キツすぎ」とか全部一文節できれいに変換してくれる。カタカナまじりの口語文体を使っても、IMEが妙な誤変換をしないのでちょっとはマシな日本語環境が手に入るわけだ。あ、今なにげに「マシな」って言ったけど、「マシな」とか「マシでしょ」とかを一文節で変換してもらうために「マシ」っていう語幹を「形容動詞」で単語登録してるんだよね。っていうか、MS-IMEはデフォルトでこれくらい登録しておけよな、口語モードがあるんだから。あ、「っていうか」の「って」は「接続詞」で……(←もういいよっ!)(07/29)
マリノス首位
●う、うおおお? JEF市原、負けてしまったのか。まさかまさか、わがマリノスがあと1試合を残した時点で首位に立っていようとは。意外と誤解されがちなんだけど、マリノスが優勝争いに加わることは決して多くないし、Jリーグ年間チャンピオンになったのはずいぶん前に一度あるだけである(あくまでJリーグ発足以降の話に限定)。数年前に1st優勝したときも最後の最後で漁夫の利を得たみたいな展開だったっけ(→で、チャンピオンシップではバチがあたったかのように惨敗)。
●次の最終節は神戸戦。ホームで戦えるなど、条件的にはいろいろと有利な立場にある。とにかく勝てば優勝なんだし。でもなあ。鹿島や磐田が同じ状況になったらほとんど必勝なんだろうけど、マリノスはそこまで強くないんだよなあ(2位の磐田は次節、絶対に勝つ)、メンタリティ的に。安心しちゃうクセあるし。もし勝てたら岡田監督のおかげっすね、明らかに。(07/28)
「キモい」だな
●「きもい」は「キモい」と「キモイ」とどっちの表記が適当か。Google的には「キモい」25,900件 vs 「キモイ」46,200件と割といい勝負しつつも「キモイ」勝利しているけど、やっぱり形容詞だから「キモい」のほうが落ち着く。IMEで「キモ」を形容詞で登録しておいたので、活用するときももう安心。キモい、キモかった、キモかろう、キモければ、キモっぽい。
●「キモい」は一時の流行語じゃなくて日本語に定着してしまいそうだから、最初すげー抵抗あったんだけど、もう自分的にも承認しちゃう。これ、抵抗あって当然で、だって「気持ち悪い」を「キモい」って縮めちゃってるもんな。フツーに「気持ちいい」って言葉があるんだから、本来なら「気持ちいい」が「キモい」って短縮されるのが自然なはずなのに(架空例:「はぁー、緑がいっぱいで空は真っ青、しかもそよ風が吹いていて本当にキモ~い!」)、「気持ち悪い」が「キモい」に短縮される権利を得ちゃったのは、やっぱり世の中「気持ちいい」人とか言動より、「気持ち悪い」人とか言動が圧倒的に目立ってるってことなのか。
●とも思ったんだけど、同じもの食って同じテレビ見て同じもの買う集団の規範から外れたことを「キモい」って形容しているだけって面もあるから、一概に世の中キモいヤツだらけとは断定できんよな。(07/25)
練習に3000円
●はあああああっ! 軽くショック。忘れてたっす→サッカー五輪代表強化試合「日本×韓国」。存在自体忘れてたので、録画もしておらず、しかもスポーツ・ニュースまで見るのを忘れてしまった。ま、いいか、一応練習試合だし。フル代表じゃなくてU23だし。
●しかし練習試合といえば、呆れたのがレアル・マドリッドvsFC東京。試合とは別に、レアル・マドリッドの公開練習を見るチケットが3000円で売り出されるそうである(東京ドーム・全席指定)。練習試合の練習を見るのに3000円。っていうか、有料の練習ってなに? 発狂しそ。もうひょっとしてサッカーしなくても客が入ったりして。ってか、集金できりゃなんでもいいわけ?
●レアル・マドリッドとかニッポン代表って、ドームで運動会やっても満員になるんじゃないの。ベッカム様のパン食い競走とか。昨年、生ベッカム様を一切の嬌声なしでこの目で見ることができたことが信じられん。えっ、昨年もベッカム来日してたのかって? そりゃ来てたよ、ワールドカップに……。(07/24)
ジュビロ磐田vsJEF市原
●羨望をこめつつ称賛するしか→ジュビロ磐田vsJEF市原。つーか、スゴすぎない?この試合。テレビ観戦だったけどもう最高だなあ、ここ数年のJリーグのベスト・マッチだったんでは。イタリアやイングランドよりおもしろいと思うもん、マジで、絶対マジで。前半のジュビロのダイレクトで名波やら前田やら藤田やらポンポンポポーンとパス回して最後にグラウだっけ、ハズしたけど、あの美しさは入ってれば伝説級の芸術点。グラウもハズしたけど、トラップ足の裏で一瞬こねてるところなんかも、くーっ、いける。でもオサレなのは前田、そして最高リスペクトするのは名波。
●が、マリノス者としては「引き分け」だけを願うという複雑な状況であって、0-0ではひたすら中盤のつぶしあいによる凡戦を願い、どちらかがゴールすれば負けているほうを応援し、また追いつけば凡戦を願うという、もう邪念しかないような異様な負のオーラを発しながらのテレビ観戦。で、ホントに引き分けてくれた。しめしめ(←死語)。しかも次節はJEFに出場停止が2名。ひっひっひ。サッカーの質では完全に磐田にも市原にもかなわないことを思い知らされた好ゲームで本当はすごく悔しいんだけど、勝点計算上は希望が出てきた。なーんか、ヨコシマで申し訳ないっす~、ヨコシマFマリノス(憤)。(07/20)
妄想悔悟
●一昨日のリアル・サッカーの筋肉痛がまだ残っている(当然か)。しかし思い出してみると、あの日はフィジカル・コンディションが最高だったから、惜しいことをした(ゴールを決められなくて)。脳内妄想かもしれんが、かなりスピードが復活してた気がするんである。少しだけ事前にスクワットを習慣化させておいたのだが、今日見たらふくらはぎの筋肉がボッコリ盛り上がってるではないか。なるほど、道理でなあ。ダッシュしたときにン年ぶりくらいの加速感があったもんな。本人にしかわからない微妙すぎる加速感なんだけど(苦笑)。
●マリノスは大勝したが、しかしイージーな決定機をはずしまくっての大勝で、複雑な気分。ホントは得失点差がとても大事だったのだ。ともあれ、日曜日のJEFvsジュビロの天王山が引き分けで終わることを願うことにしよう。マリノス優勝の可能性は非常に小さいのだが、ここまで優勝争いをしていること自体がめったにないことなので、簡単には諦められない。(07/20)
アンソニー・ホプキンス爺
●なんていう番組名か知らないんだけど、NHKで毎回、著名な映画人を呼んで長めのインタヴューをするという番組があるじゃないっすか(アメリカのTV局から買った番組)。アクターズ・スクールの学生さんを観客にして撮って、最後に質疑応答するヤツ。ワタシはこの番組全体に流れるあまりにアメリカ的な雰囲気と、司会者のスノッブさかげんがイヤであまり観ないんだけど、普段素顔を見せない役者や監督がゲストなんだから、そりゃおもしろいことはおもしろい。
●で、先日、たまたまテレビをつけたら、この番組のゲストがアンソニー・ホプキンス。「ハンニバル」「羊たちの沈黙」のレクター博士っすね。「羊たちの沈黙」では凄みを利かせていたホプキンスだが、「ハンニバル」や「レッド・ドラゴン」では爺さん化いちじるしく、いまひとつ。丸くなったのは年齢のせいかと思っていたが、インタヴューでは「今は毎日が幸せだ。20年前はそうではなかった」といったようなことを言っていたので、単に歳のせいではないかもしれない。で、このインタヴューで、アンソニー・ホプキンスはいいことを言ってくれた。
●司会者「あなたの好きなコトバは?」 ホプキンス「ノー」(即答)。客席大爆笑。「若い頃はノーがちゃんといえなかったためにいろんな苦労を背負い込んでしまった、しかし今はノーと言うことの大切さを知っている」といったような主旨。なるほどなあ。実に含蓄のあるお話じゃないっすかー。(07/18)
ヘタレ草サッカー
●約二ヶ月ぶりに草サッカーの試合。ワタシはスポーツを自分でするのは全然好きじゃないのだが(むしろ嫌い)、サッカーだけは好きである。ちょっと狂ってる。毎回、グラウンドへ向かうとき、ワクワクするあまり小走りしそうになるんである。ところが試合が終わった帰り道は、あまりの自分のヘタレ具合にイヤになって、そして肉体的に消耗しきって、どんより空ろな目で重たい足を引きずるのである。基本的に毎試合その繰り返しをしている。あ、今日の試合? いやー、シュートは一本だけ打ったが枠をはずれた、ゴールはない。試合は1-2で負けたんだけど、試合の結果なんてホントはちっとも気にしていない。転ばなかったのが収穫(笑)。
●サッカーはミスのスポーツである。プロだろうが素人だろうが、必ず一試合に何度も何度もボールを失う(ボールを失うから攻守が切り替わる)。どうやったって成功することより失敗のほうが多い。ゴールが決まったプレイ以外はだれかが必ずミスをしている。ゴールですら相手のミスから生まれたりする。なんという不条理なスポーツなのか。こんなに不条理だから、サッカーは世界中でプレイされるんだろう。
●↑なーんてことを毎回思って、ミスだらけの自分を許すわけだ(苦笑)。(07/17)
正しい「マナー」成立の論理
●東京では少々電車が混雑していたからといって、「次の駅で降りられないのではないか」という心配をする必要がない。自分と出口の間に人がぎっしり、しかもワタシの降りたい駅は小さな駅で、そう大勢は降りそうにないとする。そんな状況でも大丈夫、駅に着いてほんのちょっとでも降りようとするそぶりを見せれば、たちまちに皆いったん扉から外に出てくれる。「出口に近い人は、降りたい人のためにいったん外に出て、降りる人を待って、それからまた入る」。これが東京の不文律である。
●これは東京の人が親切だったり洗練されていたりするということではない。なぜなら、「降りたい人のために、自分が降りる駅でなくともいったん外に出る」というマナーを知らずに車内に留まる者には、容赦なくたちまちに田舎モノの烙印が無言のうちに押されるのであり、しかも東京は田舎生まれのニンゲンが多いので(ワタシのように)、烙印から逃れようと必死に出口へとなだれ込むのである。不確かな善意や知性に依拠しないという点で、これはとても正しい「マナー」成立の論理である。吉なり。(07/16)
昔はよかったのか
●「子どもが子どもを殺す」といったような陰惨な事件があると、すぐに「今の子どもは昔より凶悪化している」みたいな論調が出てくるのだが、実際には日本では戦後一貫して未成年者の殺人は減っているという。この種の議論は具体的なデータを指し示したもの以外、相手にしちゃダメっすね。→参考:現代の若者はなぜ殺人をしなくなったのか。
●だれもが「昔は人は素朴で善良だった」という幻想を抱きたがる。近頃の子ども(でも若者でも老人でも)はこんな恐ろしいことをするということは好んで語られるが、昔の日本でどんな恐ろしいことが起きていたかはまず語られない。(07/15)
ゴットシャルク
●で(←承前)、昨日のKING FMを聴いてたら、どこかで聴いたことのあるようなピアノ協奏曲が流れてきた。んん、なんかヘンなコンチェルトだぞ、これ。全然様式的じゃなくてシンプルで歌謡的なんだけど、とにかくこのメロディ、聴き覚えがあるというか、確かに知ってる。えーと、なんだっけかなあ、この曲。よく知っているのに名前が出てこない、いやホントによく知ってるの、それも歌詞カードさえあれば歌えるくらいに知ってる……あれ? そうだよ! わかった、これブラジル国歌だよっ! ブラジル代表の試合のたびに聴いてる曲。だれだ、こんな曲をピアノ協奏曲に仕立てあげたのは。
●プレイリストを見て判明。これはゴットシャルク作曲の「ブラジル国歌による大幻想曲」だったのだ。今まで興味を持ったことのなかった作曲家なので、こんな曲があるとは知らなかったなあ。なんてバカっぽい曲なんだろ。大変よろしい。
●ね、選曲のセンス、冴えてるでしょ?>KING FM。(07/11)
ラジオが恋しい
●最近、少し「ラジオ」が恋しい。ワタシはもともとレコードでも演奏会でもなく、NHK-FMからクラシック音楽に入っていったので、懐古的な気分で聴きたくなる部分もあるが、それだけじゃない。他のメディアに比べて、ラジオのどこが素晴らしいか。それは、次に何が聴けるかわからないところ、または意図して聴く可能性のない曲を聴かせてもらえるところ。ていうか、ラジオ体験レスで音楽ファンになる方法ってあるのかよっ!と叫びたくなるくらいホントはラジオ主義な自分、すっかり忘却していたのをたったいま再発見。
●が、いまウチには機器としての「ラジオ」が存在しない。チューナーはとっくに死んだ、ラジカセなんて持ってない。だいたいラジオがあっても、最近のNHK-FMは夜9時でクラシックの放送は終わってしまうらしいので、どうせ聴かない。で、(いまどき)ISDN回線でムリヤリにネット・ラジオをときどき聴いている。
●つなげるのは当サイトのトップページからもリンクしている(一部で)おなじみのKING FM。アメリカのクラシック専門局なのだが、とにかく選曲が冴えている。今日流れていたのはタルティーニのクラリネット協奏曲、ショパンのスケルツォ第2番、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」、テレマンの管弦楽組曲、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番。いつもよりちょっとメジャーな曲が多いな、今日は。てな感じ、かなーりよくない? (07/10)
バルデラマ監督
●コロンビア・サッカー協会のサイトで、代表監督がマトゥラナ監督からバルデラマに交代するという発表があったそうだが、実はクラッカーによる虚偽の発表だったというオチ。日本でいえば「ラモスが代表監督に就任する」っていうようなもんだよな>バルデラマ。(07/09)
国立でエスパルスvsマリノス
●Jリーグ再開。土曜日には国立競技場でなぜか「清水エスパルス主催」のマリノス戦を観戦。他チームのサポーター様にもご同席いただき、総勢7人の大所帯で繰り出した。席はバックスタンドの一角。ワタシはもともとゴール裏の住人ではないし、非サポーター系の(つまりのんびり観戦系の)方々といっしょに見るにはバックスタンドの端っことか上方の席が適当だ……が。
●ないんである。バックスタンドにアウェイサポーター用の区域が。そもそもJALがスポンサーだかなんだか知らんが、東京のど真ん中で「清水のホームゲーム」だというのにムリがある。ところが意外にも国立競技場はオレンジだらけだったのだ。アウェイ側のゴール裏のさらにその端が真っ青で、あとはオレンジ。えええっ、ここは東京じゃないか。いつも国立や味スタのバックスタンドで見かけるマリノス・サポの皆さんはどこにいったのか。あんなに目立ってた松ギャルとか久保ギャル(←いねえよ)はどこへ。
●どうもバックスタンドの雰囲気が普段と違う。なんか客層も違うよなあ。で、来る人来る人、みんなスポンサーが配ったと思われるオレンジのTシャツを持っている。オレンジTシャツに加えて、アレックスやアン・ジョンファンのオレンジ小旗とか、JALのオレンジ団扇まで配布されている。周囲には清水ファンの皆さんがぎっしり、クソガ……じゃないお子様たちもみなオレンジで、試合なんかこれっぽちも見ずに退屈しまくっている。なんだ、なんだ、この非サッカー的空間は。ワタシは清水には十分敬意を払うが、このノリはなんだかちょっと違うぜ。
●「おらおらー、アレックスー、どこにパスしてんだよー!(怒)」「お母さん、お腹空いた~、終わるの何時ぃ?(泣)」「よーし、審判(上川さん)はオレンジ色の服を着ているぜー(謎)」。周りはオレンジ軍団に包囲された。しかし開始早々から一方的にマリノスが攻撃している。ゴールは時間の問題だが、この雰囲気でワタシはゴールの瞬間に立ち上がることができるのだろうか。やだなぁ、怖そうなオッサンもいるみたいだし。この日、拙攻を繰り返したマリノスの唯一のゴールは前半ロスタイム。決めたのは久保だが反対側なので誰が決めたか分からない。しかしボールがネットを揺らしたのははっきり見えて、瞬間的に自分の動作、脊髄反射でごく自然に決定。
●「うぉおおおおおおおおーーーーーーーーー、よおおおおおおおおーーーーーし! おっしゃー! うぉおおおっっしゃー、よぉおおおおーーーし!、よしっ!よしっ!よしっ! イエエエエエエーーーーーイ!」
立ち上がって髪振り乱しながら飛び跳ねて、いつもより2倍喜んでやりました。ついでに試合見ないで「8番アレックス」のオレンジ旗振ってる前のクソガキの耳元で「8番は遠藤だよー」って教えておいてやりました。スマソ、清水サポ。(07/07)
「レッド・バイオリン」
●今晩(5日深夜0時5分から)BS2で映画「レッド・バイオリン」が放映されるではないか。この映画、人じゃなくてモノ(ヴァイオリン)の運命を描いた作品で、オムニバス形式だったり、「愛と感動の名作」じゃなかったりして、ヒット要因がまるでない。でも、ワタシは好きっすね。たいがいの音楽ネタ映画よりずっと優れている。少なくとも「北京ヴァイオリン」よりずっとデキのいい映画っすよ(いや、「北京ヴァイオリン」だって十分おもしろいんだけど)。
●テーマ曲がアメリカの作曲家ジョン・コリリアーノの手になるもので、弾くのはジョシュア・ベルってことで、昔、当サイトでもサントラをご紹介している(→こちら)。映画の紹介にもなっているので、よろしければご覧ください。(07/05)
謎の巨大生物
●チリ沿岸に、ぶよぶよした謎の巨大生物が漂着。なんだか一部で喜ばれそうなニュースである。東京湾じゃなくて残念である。
●たぶんキング・スライムの死骸ってこんな感じなんじゃないか。(07/04)
フリードリヒ・グルダon TV [2]
●一昨日のフリードリヒ・グルダのテレビ放映の件、再び。あのアンコールのシーン、ワタシのなかでテレビによる記憶なんだか、伝聞から生まれた偽記憶なのかが判然としないと書いた。で、音楽評論家の山田治生さんも、コンサートを見ていないのに(←生でもテレビでも)、あのシーンでグルダが「何が聴きたいんだい?」と客席に質問するのがわかっていたそうである。
●山田さんの場合は、「音楽の友」の特集「コンサート・ベストテン」で、朝日新聞記者の前田さんがそのシーンについて書いていたから、記憶が生成されていたんじゃないかという。「へー、そんな記事があったっけ」と思ってギクリ。グルダの来日っていつだ? 93年だ。ってことは、その「音楽の友」の記事は94年2月号に掲載されていることになる……。あ、ひょっとして、その記事の編集担当はワタシなんじゃないか、もしかして(笑)。うーん、でも10年近くも昔だからよく分からん、でも記事に覚えがあるような、ないような。そして前田氏の記事も読んでいるような、いないような。
●ってことは、ワタシの記憶も前田氏の記事から生み出された偽記憶かもしれんってこったな。やれやれ。ほとんど「ブレードランナー」の世界ではないか、こりゃ。(07/03)
テレビの有名人
●ダンディ坂野って、今フツーにテレビに出てるんすね。ワタシはてっきりシティテレビ中野でしか見られない中野小劇場の芸人さんだと思っていたので、民放でCMに出ているのを見てびっくり。なんだ、中野区だけの人じゃないんだ。ネタのおもしろさではシティテレビ中野の番組の中でもかなりつまらないほうだと思うんだが(笑)。っていうか、ひょっとして「飛石連休」とかももう全国区なんだろうか。
●最近、地上波民放キー局の番組をサッカー以外ほとんど見ないので、テレビにだれが出てるかとか、すっかり疎くなってしまった。たぶんウチのテレビでは松浦亜弥よりジダンとかマケレレのほうが確実に頻繁に出てると思う。ゲッツ。(07/02)
フリードリヒ・グルダon TV [1]
●観たですか>日曜日の夜、NHKで放映していたフリードリヒ・グルダの演奏会。いやあ、すごかったなあ、なんてスゴい才能だったんだろう……と言いたくてしょうがないんだが、実はワタシは見逃した(涙)。でもすごかったでしょ>見た人。これ、過去の映像だから再放送なんだろうけど、グルダ熱が再燃するんじゃないか。NHK(地上波)の影響力ってのは凄まじいから。
●ワタシは完全に見逃したわけじゃなくて、テレビをつけたらアンコールの場面だったのだ。グルダが舞台に出てきて客席に向かって「何を聴きたい?」って尋ねる。ちょっと客席に逡巡があった後、だれかが「アリア!」って叫ぶ。グルダがにっこりとして「僕の書いたアリアでいいんだよね?」って言いながら、お気に入りの自作「アリア」を弾く。くー、カッコよすぎだ、この爺さん。
●で、ワタシはこのコンサートをナマでは見ていないが、一連のグルダと客席のやりとりにははっきりと覚えがある。以前にテレビ放映されたのを観たのかとも思ったのだが、しかし他の場面の記憶がまったくない。ひょっとしたら聴きに行った人から話で聞いただけなのかもしれない。しかし伝聞だけで記憶って生成されるものか? このオチは「前回放映時も見逃しててアンコールしか観ていない」だったりして(笑)。
●それにしても「アリア!」って客が叫ぶのはできすぎだよなあ。一般のお客さんだったのか、サクラだったのか。ワタシは仮にこれがサクラだったとしても、まったく感動の質に変わりはないと思うし、むしろ正しい演出として敬意を抱くほうである。あそこでつまらないリクエストをする空気の読めないお客がいたらイヤだもん。(07/01)