教えれっ! マイブーム・ディスク ▼ミクロなブームに一片の真実あり。「定評ある〜」「〜は一般に高く評価される」といった主体なき推薦文ではなく、「今まさにオレ様がハマるマイブームはこれだっ!」というみなさまのオススメCDをここに。
CLASSICA通算訪問者数40万名様を記念して募られた「教えれっ!マイブーム・ディスク」に、多数のご応募をありがとうございました(参考までに応募フォームはこちら)。
▼各項冒頭の白い帯上に書かれたコトバは「座右の銘」(笑)です。
またはジャケット写真をクリックすると、該当ディスクをオンラインCDショップCDNOWにて購入、一部のCDはサンプル・サウンドを試聴できます。ただ、結構ショップに見つからないものも多くて、サウンドやジャケットを入れられたのは一部。新譜ならともかく、旧譜だとなかなか難しいっす。


page - 1 - - 2 - - 3 -

一聞は百見に如かず
KURIKURI
さん
●ペルゴレージ:スターバト・マーテル,サルヴェ・レジーナ ヘ短調他、演奏:V・ジャン(S),G・レーヌ(C-T),イル・セミナリォ・ムジカーレ(ヴァージン・クラシックス) 録音:1997年2月2-6日
マイ・ブームという言葉は,マイとブームからできているので(なんのことやら ^^;),個人的な趣味ということと併せて,「旬な」ものでなくちゃ,と思いました。で,大好きなペルゴレージのスターバト・マーテルををかなり新しい録音よりpick up!!
ソプラノとコントラルトのための二重唱曲として有名なこの曲は映画「アマデウス」でも使われておりました。昨今の古楽器の勢いと,カウンター・テナーのブームにのっかって,ソプとカウンターによる録音が増加中。バロック的な均整美とともに歌としても魅力的です。曲調もすっごく暗く悲しく美しいのでおすすめ!
かつてはロック歌手であったというカウンター・テナー,レーヌの新録音は旧録音よりさらに充実しています。何より伴奏が鋭角的にリズムや音階を刻んでゆくのが,いかにもヴィヴァルディ的イタリア・バロックの激しさを表していて秀逸。そこへヴィブラートを控えつつも,振幅の大きな感情表現をするゲンスとレーヌの絡みが広がってゆきます。
今まではジェイムズ・ボウマン(C-T)とエマ・カークビー(S)のものをベスト1としてきましたが,このCDに出会って変わりました。ボウマンのものはリズムが堅牢で,どちらかといえばヘンデルのよう。ペルゴレージはやっぱりイタリア風味が似合いました。劇的です。
こんなの無かった,ということで現在のイチオシCDです。

魚心あれば水心あり
amadeus
さん
●シルヴェストロフ/交響曲第5番、ロバートソン指揮ベルリンドイツ交響楽団 SONY SK 66 825
最近やたら新作交響曲のCDが出るがハズレ多し。この曲は雲の中に浮かんでいるような,深海の底を漂っているような不思議な音楽。壊れてしまったロマン派オーケストラ。廃墟に佇む我々に幽かに聞こえる声。なーんて、まあヒーリング系といえばそうなんですけど。ちなみに同じ作曲家の「捧げもの」がクレーメル他の演奏で日本盤で出てますが、この曲程のカンドーは無かった。

もちろん、カルカンとも無関係
藤木ゲルーシ
さん
●Ch.V.Alkan : "Grande Sonate: Les Quater Ages" etc. Pf: Marc-Andre Hamelin
アルカンは、速度である。彼の音楽を聴くとき、それ以外の、例えば叙情性・精神性といったものは、何の役にも立たない。
「スーパー・ヴィルトゥオーゾ」Hamelinの演奏するこのディスクは、以上のことを実に明確に理解させてくれる。試しに、他のアルカンのCDと聴き比べてみるといい。これを聴いた後も聴くに耐えるアルカンといえば、パソコンの奏する超高速アルカンのみであろう。
なお、アルカンと聞いて、料理の鉄人のエンディングに登場する会社を想像する方がおられるかもしれない。しかし、素晴らしい食材を提供する同社の綴りはArcaneであり、作曲家アルカンとは無関係である。

継続は力なり
中村 肇
さん
●マーラー 交響曲第6番 ブーレーズ指揮
レコード屋さんで試聴した時,1楽章冒頭のゆっくりしたテンポに圧倒され鳥肌が立った.即買おうと思ったが一緒にいた妻に「マーラーの6番なら持ってるでしょ」と軽く一蹴。その後,人事異動があり「記念品は何がいいですか」と聞かれてためらわずそのCDを指定。嬉しかったなぁ。
巷ではこのブーレーズのマーラーはあまり評判良くないみたいだけど、私はとても好きです。

早起きは万病の元
やまおあつし
さん
●仲道郁代ママのドビュッシー
「パゴダ」で、ガムランのダンスが見えた。インテンポで演奏すると、シンコペーションが効いてダンス・ミュージックだということがわかる。こんな演奏、初めて。「あれ、いままで自分は何を聴いてきたんだろうなぁ。まいっちゃったなぁ」と久しぶりに思わせてくれたディスクでございます。

明日できる仕事は今日やらん。とっとと帰る。(~_~;)
山内っす
さん
●ジョン・ウイリアムズのバリオス曲集(新盤の方です)
ジョン・ウイリアムズといっても、イギリス在住のクラシックギタリストです。クラシックギターはやはりマイナーではありますが、その中では結構有名かと思います。
で、全編南米のギタリスト兼作曲家のアウグスチン・バリオスの曲です。バリオスは19世紀の後半から20世紀初頭に活躍しました。ギター曲のみ300曲ぐらい作曲したそうです。もう十年以上前かと思いますが、ジョンがバリオス曲集のLPを出したのがブームの始まりでしょうか。バリオスの曲は、バッハもどきあり、ショパンもどきあり、南米のリズムが濃厚な曲もあり、結構多彩です。
このCDでのジョンの演奏は、一般の音楽愛好家の方が聞いても楽しめる演奏だと思います。クラシックギターのCDにはギター好きのみ感心するっちゅーのが多いと思いますが、このCDでは純粋に音楽が楽しめます。

好きなだけ書き続けたまえ
渋谷卓朗
さん
●musica futurista (cramps CRSCD 046/047)
5年間探し回って手に入れた、未来派の音楽を集めた2枚組みのCD。とは言っても、ほとんどがサティやドビュッシーみたいな音楽で拍子抜け。ヨーロッパの伝統を破壊するための最終兵器(楽器)?、イントナルモーリによる「騒音芸術」も、聴いてみれば、そのあまりのへなちょこぶりにめまいがする。さらに、ミドルネームがとんまな(トンマーゾ)なマリネッティによる詩の朗読も少年漫画の擬音を叫んでいるだけのようだ。これも相当にへなちょこ。それでも勝手に勝利しているところが、偉大にして愛すべき、わたくし自慢の愛聴盤たるゆえんなのです。

ココロはカラダのオカズである
hamelin
さん
●J.Adams:HARMONIUM、SAN FRANCISCO so+cho.、EDO DE WAART
飯尾さんこん**わ。テレクラ野郎のhamelinです。
さて、私が少し気になっておりますのは、CLASSICAの読者の皆様は、女性とMake Loveされる時も、やはりクラシカルな音に包まれてらっしゃるのでしょうか? というしょーもないことだったりするのですが(笑)、例えばショスタコが好きで好きでたまらない方は、ムラヴィンの10番の2楽章なんかを聴きながら、アッチェレしつつ激しく燃焼されたりするのでしょうか? ちょっと、というか、かなり下世話で申し訳ないのですが、クラシカルな皆様が、その時、どのような音に包まれていらっしゃるのか、気になります。
さて、最近の私のお気に入りは、ジョン・アダムスのHARMONIUMです。NHK-BSで放送されたラトルのシリーズもので、今を時めくサー・サイモンがさわやかに 「これは男女の性の喜びを語っています」と言いながら紹介していました。それで、所有盤を聞き返してみたところ、なるほど、ミニマルな弦の刻みの上に、時折心地好いオケとコーラスのトゥッティが繰り返される、とても気持ちのいい音楽でした。これをCDプレイヤーをリピートにしてかけておくと、十分使えます(オイオイ)。
というわけで、私の最近のフェロモン《現場》系BGMはこれなんですが、CLASSICA読者の達人の皆様に、なにかお薦めを教えていただけると嬉しいです。飯尾さん個人のでも構いませんので(笑)よろしくお願いいたします。

果報は寝て待て
飯野 陽一郎
さん
●ラベルのピアノコンチェルト両方、フランソワの演奏のやつ、EMI
気合いが入っていてひたすらかっこいい。ピアノの響きがクール。

ニールセンは不滅です
稲葉光亮
さん
●ニールセン/交響曲第4番「不滅」(他1曲)、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団、1984年9月録音、EMI:CC33-3292
新年を迎えて最初に聴くのは、余程のことがない限りこのCDと決めている。「不滅」に託けた音楽版「無病息災」みたいな感じ。録音状態はかなり良く感じられ、特に楽器の立体的配置が鮮明に聴き取れる。従って強弱静動の落差激しいこの曲の魅力が存分に再現されていると思う。当然終楽章の左右のティンパニの掛け合いも心地よい。5月に来日する当コンビには是非この曲を演って欲しかったが。他曲での熱演を期待している。

ロサンゼルスも結構いける
Jun
さん
●マーラー:交響曲第3番、サロネン指揮ロサンゼルス・フィル
このCDに、指揮者にサインしてもらったので。ロサンゼルスにいるとたまにはいいこともあります。ということで、ロスにきたらロス・フィルを聴きに来て下さい。

ぷぷっぴどぅー♪
三軒茶屋道楽娘
さん
●ヤルヴィ/エーテボリのボロディン交響曲第1番 (グラモフォン)
世の中、不景気だとお嘆きのアナタ、元気の素にボロディンを。パンチの効いた骨太第1楽章は特にオススメ。エーテボリ盤は整った演奏とは言えないかもしれないが、重量感とノリの良さの両方を兼ね備えており、勇気百倍、ファイトイッパツ、ここ一番の起爆剤。
ところで、余りに溺愛して何度も聴いているうち、もののはずみでCDを破壊。シマッタ、買い直そうと思っても、このCDは全集(1〜3番)でしか売ってない。バラ売りを切に願う今日この頃、禁断症状に負けて再び3枚組を買い直す日も近い?!

今日やらなくて良いことは明日にしよう。もしかするとやらなくてすむかもしれない。
Cello
さん
●広上淳一/日本フィルのベートーヴェンの7番
タワーレコードをはじめ、いくつかの店で一般にも市販されるようになって嬉しい。思わず目に付くように並べたりして・・・。

迷ったら買え! (^^;
むーむー
さん
●アニー・フィッシャー(ピアノ)、ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集(現在Vol.7まで発売中) Hungarotonレーベル
いつも楽しく読ませて頂いております。これからも是非是非楽しい記事を書き続けて下さい。
さて、アニー・フィッシャー婆さん、炸裂中。EMIへの録音(Beethoven、Mozart、Bartokなど)も良かったが、何せ録音が古かった。それに比べて、今回Hungarotonからリリースされているこのシリーズは、70年代後半の録音。ベーゼンドルファーのピアノの音が実に瑞々しく録音されている。そして、フィッシャーの演奏の生命力に溢れたドライブ感!とても60歳を越えた婆ちゃんの演奏とは思えない躍動感!
もう、実に素晴らしいです。特に32番は名演。それにしてもこういう知性と情熱を兼ね備えた、聴く側を熱くさせるような、演奏をするピアニストが最近は少ないです。みんなテクニックは凄いのだけど。

のほほん
橋場元昭
さん
●ブラームス/交響曲第1番、ヴァント指揮/北ドイツ放送響(去年出たやつ)
話題になりまくったものをマイブームと呼んでいいものか。でも近年になくハマってしまったのは確か。じいさんとは思えぬ若々しいテンポ感が非常に心地よく、特に4楽章は「やられた!」の連続。はじけてます。メンバーも観客もさぞ楽しかったんだろうなぁ、居合わせたかったなぁ、という演奏。はやく4番を出しとくれ。

善人なおもて往生す、いわんや悪人においておや
Isojima, Y.
さん
●ショスタコーヴィチ/交響曲7番「レニングラード」、スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送響(VANGUARD CLASSICS, 99043)
いつも拝見しております。スヴェトラーノフ狂の私としては彼を宣伝する絶好の機会。紹介したいCDはいろいろあれど、マイブームならば皆様のご存じないようなCDをと勝手に決め込んでこれにしました。
実はキャニオンクラシックスから同曲の録音(オケはハーグ・レジデンシィ管、PCCL-00380)がでてるんですけどこっちの方が更に迫力。ムラヴィンスキーの演奏が500系のぞみなら(何ちゅう比喩だ)この演奏はC62。ほんとに地鳴りのするような演奏がゆっくりめのテンポで延々と続くんです。だれてしまわないスウェーデン放送響もえらい(←特に第一楽章)。カーCDにのっけて大きな音で聞きながら運転すると最高です。でもまわりに迷惑かけてますかね、やっぱり。
ちなみに(本題と関係ないけど)スヴェトラーノフの関っているオケって変な名前が多いんですよね。ロシア国立響は正しくは「エフゲニー・スヴェトラーノフ率いる国立アカデミー交響楽団」。ロシアなんてどこにも出てこない。まあロシアにある国立交響楽団はロシア国立に決まっているんですが。(ちなみにプレトニョフの率いるロシア・ナショナル管は国立とちゃいますので念のため)。ハーグ・レジデンシィ管も正しくは「レジデンシィ・オーケスト」のみ。私は「おらが町の管弦楽団」と訳していますが。どんどんそれますが、ハーグ管は自分のところで地ビールならぬ地CDを作って売っています。最近になってスヴェトラーノフのCDもまた増えたみたいだけどCD買うだけのためにオランダくんだりまで行くのはちょっと・・・。それでは収拾がつかなくなったところで失礼します。

嫌いな者は好きな者に勝てない。好きな者もまた、楽しむ者には勝てない。
しょぱん
さん
●「The Classic」っていう隔週販売CD+解説書のNo.3(ショパン)。演奏者はいろいろ。バラード1番、ノクターン、幻想即興曲等など。
ジャイアニズム的(お前の物は・・・)選曲CD+ちょっとマニアックな解説書で880円。「うまい・早い・安い」と3拍子揃った、クラシックCD界の吉牛状態。あ、この場合「早い」ってなんだ?(自己嫌悪) このCDのポイントは選曲に統一感が全く見られない点。うどんにコーラをチョイスする私にピッタリの一枚。あ、そういえばコ○・コーラがいつのまに120円に。これでコーラ+CDでピッタリ1000円。セットで売ってくんないかな?(寝言)

page - 1 - - 2 - - 3 -


[HOME]