宮武慶和
さん | ●マーラー/交響曲全集(特に2番、3番)、エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィル
●マーラーといえば、コンセルトヘボウ管が伝統的に有名ですが、オランダ放送フィルも頑張っています。特に、ライヴ独特の熱気には感動をおぼえます。ワールトはその経歴からしても、本来コンセルトヘボウ管の常任となるべき力量の持主と思われますが、プロモーションの関係からか本流を外れ、未だその才能を発揮できるオケには恵まれていないような気がします。 この全集では、オーボエ、ホルンの歌いまわしが抜群にうまいと思います。過去に録音されたモーツァルトのハフナー・セレナーデでもこの点は同様です。ぜひ聴いてみてください。 |
やまとなでしこ(~^~) | ||
ウルズラ
さん | ●ムシデン/ドイツ学生の歌ベスト・アルバム、エーリヒ・クンツ(バリトン)他(ヴァンガード・クラシック特選名盤)
●見つけたのはつい細菌、じゃなくて最近ですが、ワタシ的には大大ヒットです(^o^)。元気のない日(私にもそういう日はあるのだ)に聴けば、たちまち気分はビールにソーセージという、ドイツの美しい部分のみ(苦笑)の思い出に浸れるのであります(^_^)。解説書もなかなか頑張っていて、歌詞の対訳だけではなくて、全ての歌の旋律も載っています。ゲルマンな方々にはオススメ。 |
もう一歩便器の前へ! あなたの息子はあなたが思っているほど長くはない | ||
小指の思い出
さん | ●ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ 「ユモレスク」 ノンサッチ WPCS5059
●小学校の時、給食の時間になると決まって流れてきた「ユモレスク」。他にレコードは無いんかいって思うほど6年間毎日聴かされた。以後この曲がテレビやラジオから流れる度、私はあの脱脂粉乳の得体の知れぬ嫌悪感に襲われ、鼻からギュ〜ニュ〜♪状態。 ナージャ・マルキチファンの私がこのCDを買うには、初めて風俗店に入った時以上に勇気を必要とした。が、しかし、鼻から牛乳は出てこなかった。かわりに目ん玉がジンワリ濡れてきた。ああ、わが少年時代よ・・・ナージャありがとう。 |
にんたい | ||
坪井秀人
さん | ●ストラヴィンスキー歌曲集、ブーレーズ監修、DG 431751-2
●ストラヴィンスキーの独唱用歌曲を時代順に体系的に、しかも非常に優れた演奏で聴くことが出来る。室内アンサンブルのヴァージョンによる曲がそもそも素晴らしい。最後には彼が編曲したヴォルフのスペイン歌曲集の聖歌2曲が収められているが、ストラヴィンスキーの絶筆となったこれなどはその感銘深さで原曲を凌ぐ。演奏はフィリス・ブリン・ジュルソンが特にいい。しかしそれ以上にIRCAMの豪華メンバーによる器楽アンサンブルがすごい。 |
Play the ball,as it lies. | ||
小山泰和
さん | ●グリーグ:抒情小曲集、リヒテル(p)、Live Classics LCL442、 7/7/93
●巨匠と呼ばれる人がどんどん少なくなって、私なんか 1965生まれなもんで、カラヤンやバーンスタインにぎりぎり間に合った感じだが、これからクラシックを聴こうかという人はクライバーあたりをしっかり押さえとかないと、神話の誕生に立ち会うチャンスは二度と訪れないんじゃないか。クラシックは年をとってから聞けばいいと言う人がいるが、そんな悠長なこと言ってたら、じじい(あるいはばばあ)になってから絶対後悔すると思うね。ワタシ的にはムラヴィンスキーのチケットを持っていたが結局彼は来ず、数年後逝ってしまい、ほんとうに残念だった。 リヒテルは、何とか一度だけ聞くことができた。前置きが長くなったが、そのときのプロがこのグリーグ。フィヨルドの淵のごとき深みをたたえたピアニズム。ギレリスの盤が少女趣味に聞こえてしまうほどの豊かな音世界が繰り広げられる。 |
歌え歌え休止符までも歌え〜〜〜 | ||
futon
さん | ●リストのハンガリー狂詩曲 by ジョルジェ・シフラのアルバム(ピアノ)
●何を弾いてもハンガリアン、もしくはハンガリアン以外はどう弾いていいか判らない。そんなジョルジェ・シフラのハンガリアンだましいに、わたしのハートは釘付け。 |
急がば回れ | ||
はやしひろお
さん | ●バッハのゴールドベルク変奏曲、ピアノはグレン・グールド、デジタル録音のやつ
●ありきたりのディスクなんだけど、熱狂しているのか冷めているのかよくわからないグールドのピアノは一度聴くべし。 |
「踊りおどるなら東京音頭」 | ||
希
さん | ●KRONOS QUARTET&ASTOR PIAZZOLLA "Five Tango Sensations" Elektra/Nonesuch 7559-79254-2
●PIAZZOLLAは都会の豹みたいな曲を書くんです。バンドネオンの平たい、捕獲動物系の孤独な音色にタンゴのリズムが刻まれる。タンゴといっても、PIAZZOLLAのそれは踊るための曲というよりはずっと音楽に寄っていて、街々の華やかな夜を思い起こさせる。どの曲にも、違う街と違う夜と違う顔の主人公たちが何枚も何枚もスクラップされている。 その街の時間を刻むのはタンゴだ。バンドネオンの旋律は、街角のふたりに不意に予兆じみた風を吹き込む。ちょっと攻撃的な展開への予兆だ。でもPIAZZOLLAは予兆にクライマックスを与えない。豹たちは確かに風を嗅ぎ、伏せていた目を開けて様子を伺うが、狙うのは攻撃に転じる間合いではない。獲物を仕留めることはたやすく、何も残りはしない。彼らが捕獲しようとしているのは、バンドネオンの余韻が踊る闇に、最後の炎の裾がひらりと翻る瞬間だ。 豹になる。タンゴの熱いリズムを身体の裡に容れ、ゆっくりと眼を明ける。ひらりと一片、ひときわ明るい瞬間の炎を探せ。研ぎ澄まされた爪はするりと仕舞い込む。踊る炎をそっと撫でる左手、明けていく都会の夜。 *** PIAZZOLLAは単体で洗練されてて、どのジャンルにもどのスタイルにも、どの時代にも所属しようとしない気がしますが、異種交合・境界系の磁場で思いがけず光っちゃうのも特色。買ったビデオはモントリオールジャズフェスのライヴ(1984/VAII/VAVJ-1043/\4800)。日本人のタンゴ関係の元締め斎藤徹さんがバンドネオン弾きの小松亮太くんとCD出したんだけど、これも結構いけてる(1998/JABARA/JAB-07/\2800)。クラシックではクライスラーがバイオリンで2枚出してるらしい(ジャケを何度も見ただけ)。ピアニストのバレンボイムもタンゴでビデオ出しててしかしこれはなんだかクラシッククラシックしちゃって臭みが強いかも。てわけで、クロノスカルテットとピアソラが共演しているこのディスクが、希的にはナイスでした。 |
ケセラセラ | ||
S.O.
さん | ●サンフランシスコ・サックス四重奏によるブランデンブルク協奏曲6番
●彼らは週に3日ほど、ブルックスブラザースの角の交差点でライブをやっているようです(2年前の話)。青い空と乾いた空気と真夏でも突き刺さらない日光の下で、CDを平積みにしていました。通りすがりだったので、ゆっくりは聴けなかったのですが、記念に1枚かったものです。編曲はジャズ風ではなくオリジナルにかなり忠実ですが、ヴァイオリンにあたる部分のないこの曲はサックス四重奏にぴったりでした。西海岸までくるとバッハもこうなるのか、と感動しました。 |
Let it be (笑) | ||
ゆ
さん | ●Bach on ABBEY ROAD
●ビートルズのナンバーのバッハ風ピアノアレンジ版です。Virginで視聴して一発で買いました。5「?」と6「Yesterday」ばっかり繰り返して聴いてしまいます。ビートルズに詳しい方ならもっと面白いかもしれません。 40万人到達おめでとうございます。毎朝読んで脳に栄養しております。いよいよワールドカップですね! |
hoge | ||
なかお
さん | ●サン=サーンス管弦楽作品集/「おしゃべり女」〜オーケストラのための幻想曲、アルジャリア組曲、他 ディヴィッド・ロバートソン指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 IMS IDC-6020
●アルジャリア組曲を聞きたいがためにこのディスク。 |
Record、CDは輸入盤に限るダス、これホント | ||
片野和也
さん | ●J・S・バッハ/無伴奏チェロ組曲全曲、ピエール・フルニエ(vc)1959年放送Live(Mono)〈ACCORD〉盤
●以前‘Adda’レーベルで出されたとき確か、「チェロのプリンス」ではなくて「チェロの帝王」という形容に改めるべし、という書評があったス(飯尾節が移ったス、か?)。いや、スンゴイのなんのって、ロストロさん、シュタさんらもマッ青。それにこれがホンマにMonoかいな?というぐらい音質Goodダス。これでたったの\2250。皆様、即 Get! |