CLASSICA通算訪問者数200万名様突破記念企画堂々発表!ご協力いただいたみなさまに感謝。 |
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年末といえばベートーヴェンの「第九」、そして年始になるとヨハン・シュトラウス……いや、それが悪いってわけじゃないんだけど、「名曲中の名曲」ばかりがクラシックの楽しみにあらず。ここで募ったのは、「裏名曲」。世間じゃ有名じゃないかもしれないが自分的には最強の音楽、大作曲家が書いたにもかかわらず日のあたらない作品、無名作曲家の傑作等々、そんなお気に入りの数々なのだ!オマケとして「クラシックのウラ技」付き。 |
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今回のコメント大賞。いや、賞品とかはないんですけど。(編) |
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ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲第3番変ホ長調 op.97
有名曲の多いアメリカ時代の隠れた作品です。《アメリカ》と姉妹関係にある作品だけあって、アメリカでの影響が伺い知れる作風です。ドヴォルザークがアメリカで聴いた音や見た風景、そして経験したり考えたこと等を想像しながら聴くと非常に楽しい、視覚性の高い曲です。
第1/4楽章はリズミカルで楽しい雰囲気に溢れています。第2楽章はイロクォイ・インディアンのドラムのリズムに始まり、ミノーレ部分ではヴィオラによるドヴォルザーク節が堪能できます。第3楽章は一転して深遠な響きの世界が味わえる変奏曲。瞑想的かつ内向的な曲調で強く印象に残ります。第2楽章のミノーレは第1ヴィオラのソロ、第3楽章の主題提示も第1ヴィオラのソロ……さらに第2ヴィオラもソロや美味しいフレーズがたくさんあるので、ヴィオラ演奏者/好きは必聴の曲ですよ!
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フィールド/ノクターン『真昼』
知る人ぞ知るノクターンの発明者フィールドの、夜想曲なのに「真昼」というしゃれたタイトルのサロンピース。柱時計がベルを鳴らす描写が入っている。こういう曲はオリジナル楽器で聴いてこそ良さがわかるというもの。ぜひフォルテピアノによるトヴェルスカヤの演奏をご一聴あれ。
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ベートーヴェン/プロメテウスの創造物
序曲はよく知られていますが、演奏時間にして70分を超える全曲版も捨て難いものがあります。特にオーボエやチェロの独奏が活躍する中間部や「英雄」交響曲のフィナーレの主題の原形となった終結部など、聴きどころの多い裏名曲の一つだと思います。
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バード、ギボンズ/鍵盤曲集
グレン・グールドが演奏した曲にはワーグナーのピアノ版とか、相当キテレツなものもあるが、こちらは知名度が低いだけで、曲的にきわめてまっとう。16世紀の音楽が、繊細に、生き生きと生きかえる様は見事。音楽的興趣も当然ながら、個人的には、かのゴールドベルクよりヒーリング的作用大なりと信ずる。とにかく、始まった瞬間、別の世界、別の時間に連れて行ってくれるのは、間違いなし。
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すまん、一枚ものがないのでバルビローリのセットを挙げておいたよ。(編) |
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シベリウス/組曲『恋人』(弦楽合奏のための)作品14
原曲はシベリウスが愛妻アイノとハネムーン中に書かれたという、なんとも優しく切ない小品。CDは交響曲第4番とカプリングされたEMIの国内盤、これが最強。荒涼たる4番の抑鬱的世界にどっぷり浸りこんだ直後に静に開始されるこの曲は救いそのもの。シベリウス世界の裏と表を見る思いだ。
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シベリウス/樹の組曲より「樅の樹」
シベリウスと言えば「フィンランディア」というのが、世間一般の常識みたいですが、ピアノ曲もなかなかぐぅです。他にも、北欧系作曲家のピアノ曲は小品ですが佳作が多いですよ。カスキの「激流」とか。入手難なのがイタイところ。樅の樹は、自分でMIDI作ってしまいました。
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アッテルベリ/交響曲第7番
北欧ファンの間では彼は有名だが一般的にはまだまだ。しかしこの曲はとっても分かり易い。なぜって親しみやすい民謡のフレーズ、オンパレードだからだ。それにしても北欧にしろ欧米にしろ沖縄にしろ民謡ってのはいいもんだ。
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アーサー・サリヴァン/ミカド
英国圏では裏じゃないかもしれないサヴォイオペラ。1993年のカナダ、ストラスフォード・フェスティバルのLD(今はDVDあり)で、音楽とあまりといえばあんまりな日本曲解演出(絶対わざと)に被虐の涙を楽しんでしまいました。「おーにびっくりしゃっくりと」ってすっかり覚えてしまったフレーズをみなさまにも味わっていただきたい。
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アーサー・サリヴァン/Overture "In memoriam"
うちの仕事場、仕事中の音楽OKなので、ずっとストリーミングで Klassik Radio を聴いているんです。で、やたらこの曲がかかるんですね。ヨーロッパで人気のある曲なんだかどうだかしらないんですけれども。自分には作曲家の名前すら知らなくて。でも何度も聴いているうちに、おぉ、結構いいじゃんコレなーんて思ってしまってCD買ってみました。
曲はどんな感じなんでしょう? R.シュトラウスの「祝典前奏曲」似なのかなぁ? とにかく派手です。フィナーレで荘厳になっているオルガンの和音がステキ。気分的にぱぁっとしたい時なんかに聴くといいかもしれません。
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ハワード・ハンソン/ディエス・ナタリス
20世紀に書かれた音楽のなかでも最も美しいものの一つであると信じております。あえて云えば管弦楽版よりも吹奏楽版のほうが楽曲の持ち味をよく活かしているような気がします。ただ、録音等で満足できるものに出会えないのが難点です。
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カリンニコフ/交響曲第1番
作曲年代を考えるとアナクロ。でも美しくて叙情的なメロディー。チャイコフスキーよりもラフマニノフが好きな人には特にお勧め。映画音楽的というべきか。10年以上前にシャンドスレーベルでしか出てなくて苦労して入手。
ロシアにはマイナーだけれど美しく、土の匂いのする親しみやすい音楽を書いた作曲家がたくさんいる。メロディアの国内未発売のCDにはそういった作曲家の作品が一杯あります。ロシアの短い春や暗く長い冬を体験すると、そういった土臭さが懐かしいものになります。チャイコフスキーが西欧的に思えてきます(彼は懸命にロシアの土俗性から逃れようとしたようですが)。 |
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ラフマニノフ/交響曲第2番
いまでこそ、ラフマニノフの作品でもメジャー扱いされているけれどもかつては、曲の長さのあまり、カットされて演奏されるのを作曲家自身が認めるなど不遇の時代があったことからして、裏名曲の資格ありあり。いまではマーラーの交響曲がポピュラーなせいもあり曲の長さは気にならなくなったおかげで人気をえたともいえる。
20世紀の交響曲とは思えぬ甘い旋律にひたるもよし、長大な時間にずぶずぶとつかるもよし、普段ストレート風の硬派な曲を聴いている人にもたまには砂糖と蜂蜜がたっぷりついた曲もよろしいのでは。最近ではディスクもいろんな人がだしているけど、個人的に一番なのはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー。ご丁寧にも一楽章の導入部までも繰り返し演奏する長々しさがよろしいかと。第3楽章はしってる人はしっている美しさで堪能できますよ。 |
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シューマン/アンダンテと変奏曲(オリジナル版)
ピアノ2、チェロ2、ホルンという特殊編成のためか、実演にはお目にかからず、CDでも目立たない扱い。「ロマンチック」を絵に描いたような曲。霧に霞む湖や森が浮かんできて、聴いててちょっと赤面するほどスバラシイ。サロン風といえば、そうなんですけど……。
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