
●さて、サイトを周回遅れでhttps化したものの、ブログが依然として旧石器時代のままではよろしくない。最近のモダンなブログでは、右クリックしてソースを覗いてみると、びっくりするほどメタタグ、すなわち人間ではなく検索エンジンやSNSに読ませるための情報が増えている。headタグのなかにダーッとこれらのタグが並んで、なかなかbodyタグにたどり着かない感じだ。これらはCMSが自動的に吐き出してくれるわけだが、そういったモダンなタグの誕生以前からあるウチのブログのheadタグは、まったくもって簡素。いくらなんでも、このままではよくない、かといって全面的にSEO対策(この言葉は好きじゃない)に走るのはイヤだ。なんでもいいからアクセス数を増やしたいわけじゃないんである。そこで、最低限、入れておこうと思った3つの要素を付け加えた。これも忘れっぽい未来の自分と、同じことをしようと考えているだれかのために書き記しておく。
●まずは、OGP(Open Graph Protocol)の整備。これはSNSでウェブページをシェアした際に、どのように表示されるかを制御するためのメタデータ。このブログを作った頃にはそんなものはなかった(SNS自体がなかったから)。metaタグを使って、og:site_name、og:type、og:url、og:imageの項目を各個別ページに吐き出すように、CMSのテンプレートを書き換えた。たとえば、こんなヤツだ。
<meta property="og:url" content="https://www.classicajapan.com/wn/2025/11/100938.html" />
その際、ChatGPTに手伝ってもらって、テンプレートを書き直してもらったのだが、割と平気でまちがえる。ヘンだなと思って「えっ、そんな文法、ないよね?」と誤りを指摘すると、「そうです、そのような文法はまちがってます」と平然と返答する。あんたがまちがえたんだろがー!とツッコミたくなるわけだが、これはもうAIを使う際のお約束みたいなもので慣れた。エラーが出たら、エラーメッセージを見せて修正案を出してもらう。こちらのリクエストに対して、すらすらとコードを書いてくれる様子は感動的だ。
●で、og:imageで使用する画像には、横1200ピクセル以上の横長のものが推奨されるという。そこで、各記事に画像が使われている場合はその画像のURLを入れ、画像なしの記事については固定のデフォルト画像のURLを吐き出すことにした。ただ、ウチのサイトはずっと最大でも横411ピクセルの画像を使ってきたんすよね。なにせ旧石器時代の低速インターネット時代に優しいようにファイルサイズの削減を厳しくやってきたから。でも高解像度スマホが当たり前の今、そんな小さな画像を使ってるサイトはほとんどない。そこで、ウチのブログでも横1200ピクセルの画像を標準サイズとすることにして、ブラウザ側に縮小させる仕様にした。そのためのCSSに項目を追加する。このあたりのCSSの書式や、CSSのキャッシュバスターの使い方なども、ぜんぶChatGPTに教わった。めちゃくちゃわかりやすく教えてくれて、家庭教師の先生みたいで、ありがたい。
●ふたつめはGoogle Discover等への対策。各個別記事に固定で以下の一行を入れておくと、各種検索結果に画像が表示されるときに、横幅いっぱいに使ってもらえる、と思う。
<meta name="robots" content="max-image-preview:large" />
●そして、最後はcanonicalタグの設置。これは検索エンジンに対して、各記事の正規のURLを示すもの。同じ記事に対してURLがひとつしかないなら不要な気もするが、念のため、入れる。検索エンジンがすでに格納しているhttpのURLに対して、新しいhttpsのほうが正規URLですよ、と明示するためにもあったほうがいいかもしれない。でも、なくてもいいかもしれない(どっちなんだ)。og:urlと同じものを入れるだけなので、手間はかからない。たとえば、こんな感じ。
<link rel="canonical" href="https://www.classicajapan.com/wn/2025/11/100938.html" />
●このようにテンプレートを書き直した後、ふたたび全6000超の記事を再構築することに。これがまた大変なのだが、手間を減らすためにChatGPTに相談してみたら、思いもよらない妙案を出してきてくれて感心する。CGIのコードを新規に書いてくれたり、既存のコードの書き換えを提案してくれたりする。「こんなことを尋ねるのはバカっぽくて恥ずかしいかな」と思うようなことでも、相手がAIだとためらいなく質問できる。あ、でもそのうち、相手がAIでも「恥ずかしい」という感情がわくようになるのか? そこはよくわからないところではある。









