ドミノ・ピザ
May 28, 2018

ようこそイニエスタ、全ショップポイント2倍セール

●週末になったがJリーグの試合はない。ワールドカップに向けて中断期間に入った。したがって、ポステコグルー監督率いるマリノスのクレイジー戦術も見れない。波瀾万丈の昼メロのごとく「次はどうなる?」と思わせる中毒性のある戦術だけに、しばらくのポステコ断ちに不安を覚えるほどであるが、そこにJリーグ的に超ビッグニュースが。
●なんと、イニエスタが楽天に移籍。じゃない、ヴィッセル神戸に移籍。まさかJリーグでプレイするイニエスタの姿を見られるとは。さっそく楽天市場ではドーンとイニエスタの写真を使って「ようこそイニエスタ 感動をありがとう!」キャンペーンで、全ショップ対象ポイント2倍セール実施中。まだなにもプレイしてない段階からイニエスタの楽天感が高まっている。これでリーグ戦が再開したらどうなるのか。イニエスタのパスでポイント2倍、ドリブルでポイント4倍、アシストでポイント8倍、ゴールでポイント16倍とポイントが付きそうな予感。どんとこい、楽天メルマガ。
●ともあれ、イニエスタは近年Jリーグにやってきた「大物外国人選手」たちとはぜんぜん意味合いが違う。フォルランみたいなことにはならない。異次元の技術の高さや視野の広さ、判断の速さなど、フィジカルに頼るプレイスタイルではないので、まだまだトップレベルのプレイができるはず。性格的にも真摯に取り組んでくれるだろう。報道によると推定年俸32.5億円でしかも3年契約。ちなみにマリノスは全選手合わせて7~8億円くらい。クラブのオーナーが親会社のオーナー/創業者でもあるという神戸じゃなきゃ、こんな大胆な決断はできないだろうとは思う。あー、イニエスタの超ロングシュートが飯倉の頭の上を超えてゴールに吸い込まれる絵がもう頭に浮かんでる~。

May 25, 2018

読むか、止めるか、ニュースレター

EUのGDPR●ここ数日、ロンドン・フィルだとかChandosレーベルとか、イギリスの団体や企業からいくつか似たようなメールが届いた。内容は、改めてニュースレターの購読を継続する意思があるかを確認するもので、なにもしないと購読者リストから外れてしまうという。えっ、なんでそんな購読者数を大幅に減らすような損なことをやっているんだろう? 継続しようと思ってボタンをクリックしたら、その先で氏名を入力し直して、さらに確認メールを登録アドレスに送って、そこに書いてあるリンクを踏んだらようやく購読手続き完了。これってなんなの。
●と、いぶかしんでいたら本日5月24日からEUで新しい個人情報保護ルール「一般データ保護規則(GDPR)が施行されることをニュースで知る。なるほど、そうだったのね。しかし、企業や団体側からすると、これはなかなか手痛い感じ。こんなふうに意思確認をさせるとなると、大幅に購読者数が減ってしまうはず……と、思っていたら、さっき届いた別の企業のメールは、なにもしなくても引き続きメールを送るよーみたいな内容で、どういう基準になっているのか、よくわからない。あと、明らかにそんなの一度たりとも購読を許した覚えはないようなところからも届いてて苦笑。どさくさに紛れてスパムまがいのメールも送られていそう。
●しかし、この種のプロモーションのメール、Gmailなんかだとぜんぶ「プロモーション」のタブに自動で整理されちゃってほとんど読まれてない気もする。実際、自分も読んでない。もし日本でも同じようなことがあったら、大半を止めてしまうかも。

May 24, 2018

パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響のストラヴィンスキー

●23日はサントリーホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮N響。「三大バレエ」抜きのオール・ストラヴィンスキー・プログラムで、バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」、同「カルタ遊び」、3楽章の交響曲。先日に続いてあまり実演で聴けない曲を、精緻なアンサンブルと切れ味鋭いサウンドで堪能。
●「ミューズの神を率いるアポロ」は弦楽合奏の響きの精妙さが吉。この曲、ストーリー性が薄く、ツンと澄ましすぎていて近寄りがたい印象だったんだけど、やっと親しみを感じることができたかも。遠くで聴くより近くで聴くべき曲というか。「カルタ遊び」はこの日の白眉。この曲名、訳語はずいぶん昔についたんだろうけど、今だったら「カードゲーム」、あるいはもっと直接に「ポーカー」か。楽しくて、気まぐれ、というポーカー。ストラヴィンスキーは当時だれとポーカーをプレイしていたのだろうか。賭けのレートはどれくらいなんだろう。曲の主役はジョーカー。ポーカーでジョーカーを使うもの? この曲のワルツ、自分はウィンナワルツよりもラヴェル風って感じがする。「セビリアの理髪師」序曲を引用するのはなにか理由があるんだろうか。3楽章の交響曲は、ストラヴィンスキー版の「管弦楽のための協奏曲」。バルトークの傑作とまったく同時期に書かれていることに気づく。
●この日の弦楽器はパーヴォが好むいつもの対向配置ではなく、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと音域順に並ぶ配置。チェロを外側に置くのは、N響の主要指揮者ではデュトワくらいだったか。だんだんどれが標準的な配置とも言えなくなってきた。

May 23, 2018

「生か、死か」(マイケル・ロボサム著/早川書房)

刑務所
●先日、衝撃的な事件があった。今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が脱走したという、あの事件。脱走した囚人が逃げ回っているうちは、遠方でもありそれほど気にしていなかったが、捕まった後に明らかになった脱走理由に戦慄した。「刑務所での人間関係がイヤになった」。刑務所でも人間関係に悩まされる。これほど、悪事を働いてはいけないと固く心に誓わせる一言もない。あと半年で出所できたのに、尾道市の向島から泳いで本州に渡るという逃走劇。あれ、これって似たようなミステリがなかったっけ?
●それはずばり、マイケル・ロボサム著の「生か、死か」(早川書房)。十年の刑に服し、刑務所でも酷い目にあったらしい主人公が、あと一日で出所というところで脱獄する。泳いで逃げる場面も出てくる。うーむ、似てる。もっとも、主人公の人間像は松山刑務所の事件とはだいぶ違っていて(たぶん)、なにせ主人公はタフでクールで賢い信念の人であり、深い思慮のもとに出所日前日に脱獄を敢行したんである。少しカッコよすぎるかなとは思うが、人物描写も秀逸。スティーヴン・キング絶賛。といってもこの惹句には悪い予感しかしないって人もいるか。
●しかし脱獄モノの名作をひとつ挙げるとするならば、そのスティーヴン・キングの中篇「刑務所のリタ・ヘイワース」を迷わず選ぶ(「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編」収録)。この小説は後に映画「ショーシャンクの空に」になった。あの映画も悪くないのだが(特に「フィガロの結婚」からの一曲を囚人たちに聞かせる場面がいい)、惜しいのは結末が大幅に甘口になってしまっているところ。原作には忘れがたい余韻がある。

May 22, 2018

マリノスvs V・ファーレン長崎、大量得点は悪魔の甘い罠

トリコロール●連戦が続いたJリーグもこの試合でワールドカップ中断期間に入る。洗練された超高度戦術を武器に華麗なる残留争いに加わるマリノスは、ホームに高木琢也監督率いるV・ファーレン長崎を迎えた。長崎といえばジャパネットの傘下に入り、高田明社長のもと、夢のJ1昇格を果たして昇竜の勢い。スタジアムには高田社長も観戦に来ている。こうでなくてはっ! まったく頭が下がるというか、うらやましいというか。サッカーはこれだ。今まちがいなく高田社長は人生を楽しんでいるはず。テレビショッピングで財を成し、事業を後進に譲った後は、サッカークラブの経営者となって長崎市民とともに夢を分かち合う。最高じゃないか。巨大企業から出向する「担当者」じゃなくて、本物の「オーナー」だ。アウェイの試合にもかけつける。デジカメや液晶テレビは安売りしても、勝点は安売りしない。昇格したばかりなのに長崎の順位はマリノスより上だ。しかし高田社長には最大限の敬意を込めて、マリノス・サポとして言っておきたい。ワタシはデジカメも液晶テレビもヨドバシカメラやAmazonで買う。ジャパネット? 使ったことないねっ!
●さて、試合だ。ハイライン、ハイプレス、ハイリスク、ハイ失点のポステコグルー監督による戦術だが、実は少し変化があった。キーパー飯倉のポジションがだいぶ常識的になっている。さすがに前節の何度目かのスーパーロングシュートを決められて意気消沈したのか、キーパーがゴールマウスの近くに立っている。それを裏付けるように飯倉の走行距離は4.8キロしかない。どうした、飯倉。今日は7キロ走ってくれないのか? それじゃ相手キーパーと大差ないぞ。おまけにスプリント回数はゼロ。今までは試合中に何度も全力ダッシュしていたのに。マリノスは相変わらずディフェンスラインからボールをつないで高いボール保持率を実現してはいたが、飯倉が後ろにいるままなので、いつもに比べるとフィールドプレーヤーがひとり足りないかのようだ。
●で、どうなったかというと、長崎に先制されるも逆転し、5対2で勝った。久々に勝った! ポステコグルー監督の戦術がいよいよ機能しはじめたということなのだろうか。試合後のコメントで監督は「もっと点を獲れたはず」と悔しがってみせた。しかし、よく考えてみよう。5ゴールの内訳は大津、仲川、仲川、扇原、ミロシュ・デゲネク。大津はPKだ。仲川の2ゴール目は仲川の個人技と相手キーパーのミスから生まれたゴール、扇原のゴールはセットプレイのこぼれ球、ミロシュ・デゲネクはコーナーキックを頭に合わせたゴール。5ゴール中4ゴールは別に戦術とか、関係なくね? 長崎の選手との個の能力差そのものが出ただけでは。
●さて、これからどうする、マリノス。大量得点できたから今の戦術でいいのか、それとも飯倉のポジションを手直ししたように、もっと常識的なサッカーで勝点を積みあげるのか。この5ゴールは悪魔が仕掛けた罠なんじゃないか。なんだか信仰心が試されているような気がする。
●ちなみに、「V・ファーレン」は、「ヴィ・ファーレン」と呼ぶ。クラブ名称にウ濁(ヴ)もナガグロ(・)も入っていて、クラシック音楽愛好家との親和度は高そうである。しかもマスコットが「ヴィヴィくん」と来たらもうたまらない。

May 21, 2018

パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団のトルミス、ショスタコーヴィチ、ブルックナー

●18日はNHKホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団。トルミスの序曲第2番、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番(アレクサンドル・トラーゼ)、ブルックナーの交響曲第1番ハ短調(リンツ稿)という、日頃耳にする機会の少ない曲が並んだ貴重なプログラム。
●トルミスはパーヴォと同じくエストニア出身の作曲家で、2017年に世を去ったばかり。この序曲第2番は1959年の作品。リズミカルで反復的、スポーティといっていいくらいのエンタテインメント性。結尾で「終わった」と思った後にもう一撃あるという、いじわるなワナ。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番、第2楽章だけが妙に神妙で真摯な音楽になっているが、トラーゼは最弱音を効果的に使って陶酔的な表現。第3楽章の狂躁とのコントラストが鮮やか。カーテンコールを繰り返した後、パーヴォに「ささ、どうぞ椅子に座って」とばかりに促されて、アンコールとしてスカルラッティのゆったりとしたソナタを一曲。指揮台の隅に腰かけて聴き入るパーヴォ。次第に消え入るような弱音で余韻たっぷり。
●休憩をはさんで(長大な「ブルックナー行列」といいたいところだが、NHKホールはいつもそうかも)、ブルックナーの交響曲第1番。さすがに粗削りで、「つなぎ目」の目立つ仕上がりだと感じるが、脈絡のない気まぐれさは新鮮で吉。パーヴォ&N響のきびきびとして弛緩することのない演奏があってこその楽しさか。交響曲第2番での飛躍を思わずにはいられない。終楽章の冒頭主題のダサカッコよさに身悶え。時代劇のテーマ曲とかに使えないだろうか。コーダは力技のクライマックスだが、一曲目のトルミスとは逆にいくぶん肩透かし気味で曲を閉じる。「あれ?」みたいな一瞬の沈黙をはさんで、大喝采。

May 18, 2018

夢のなかのスタジアム

bus_in_dream.jpg
●先日、本当に見た夢の話だ。ワタシはフランスを訪れており、バスに乗っていた。すると、次の停留所が「ムサシノ・リクジョー・キョギジョー」みたいな発音でアナウンスされた。あ、これって武蔵野陸上競技場のことか。そうそう、あのスタジアムって東京とフランスの境目にあるから、フランス側にもバスが通っているんだった。「次止まります」とフランス語で書いてあると思しきボタンを押して、バス停で降りる。すると、人気のない昼間のスタジアムに着いた。フランス人たちがぽつぽつとまばらに立っている。ここはまだフランス国内なのだ。巨大なコンクリートの柱の足元を歩いていると、いつの間にか国境を越えたらしく、日本の風景に変わった。日本の子供たちが野原で遊んでいる。へえ、ここからだと簡単に帰国できて便利じゃん。パスポート見せずに通ってしまったけどいいんだろうか。ま、いいか、帰国できたわけだし。このバスで帰国するルートはとても便利だ。飛行機を使わずに済む。このお得情報はぜひブログで紹介しよう。いや、待て待て。フランスと日本が地続きになっているわけがないじゃないの。そうだ、これはただの夢だ! なんだ夢かー。せっかくブログのネタにしようと思ったのに、これじゃあ使えない。

May 17, 2018

新国立劇場「フィデリオ」演出家カタリーナ・ワーグナー記者懇談会

カタリーナ・ワーグナー
●新国立劇場開場20周年記念特別公演として、まもくなく上演されるベートーヴェン「フィデリオ」(5月20日~6月2日)。その演出家カタリーナ・ワーグナーとドラマツルグのダニエル・ウェーバーとの記者懇談会が16日に開かれた。カタリーナ・ワーグナーはバイロイト音楽祭総監督であり、作曲家リヒャルト・ワーグナーのひ孫。
●今回の新演出について活発に質問が寄せられた。いくつか要点を挙げると、まず、時代や場所については、特定のどこでもないような設定になる。音楽のないセリフの部分は大幅にカットされるが、プロットの展開上必要なところだけは残される。そして、結末の部分には余白が残される。つまり、見る人がそれぞれに考えさせられるようなオープンな結末になる。それと、このオペラでたびたび議論になる「女性が男性に変装する」という部分について、ほんの少しだけ趣向を明かすと、あえて変装する様子を見せるような演出になっている。「演出はたったひとつのアイディアだけでは足りない。作品すべてを満たせるようなアイディアのある作品だけを取り上げたいと思っている」(カタリーナ・ワーグナー)。説得力のある斬新な演出を期待してよさそう。
●新国立劇場についてカタリーナ・ワーグナーが語った点もまとめておこう。「このオペラでは特に合唱に魅力を感じる。新国立劇場の合唱団は本当にすばらしいので、ますます合唱のシーンにひかれるようになった」「演出家にとっては、劇場の姿勢も大切。そのプロダクションを世に出したいという強い姿勢がないといけない。新国立劇場はすべてのスタッフが高度にプロフェッショナルな仕事をしていて、しかもフレンドリー。あまりにも完璧な仕事ぶりなので、怒りの感情を忘れてしまうほど」。この「怒りの感情を忘れてしまう」というフレーズがなんだかおもしろい。
●東京ではつい先日まで、たまたまチョン指揮東フィルの「フィデリオ」演奏会形式が上演されていたわけだが、「フィデリオ」台本のトンデモぶりについてここで書いた。でも、カタリーナ・ワーグナーとダニエル・ウェーバーの「フィデリオ」には一本筋の通った現代性があるんじゃないかな、と期待を煽られる。ワクワク。

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