May 29, 2020

大阪はライブハウスの休業要請を解除

大阪府が昨日、ライブハウスやカラオケ、スポーツクラブなどの休業要請を解除。これで全業種が解除されたことになる。近畿地方全体でも6月1日から全業種に対する休業要請が解除される。いちばん解除が遠いと思われていたライブハウスとスポーツクラブがついに。ただし、ライブハウスには「原則着席する。着席が困難な場合は客同士の距離を確保(できるだけ2メートルを目安)」「ステージと客席を2メートル以上離す」などの制限が課せられる。お店の側からは「完全に従うのは不可能」という声も挙がっているというが、意外と緩い条件じゃないかと感じるのは、自分がクラシックのコンサートになじみすぎているからなのか。着席してる人しかいないし。
●東京都には東京都のロードマップがあって、現在はステップ1として博物館、美術館、図書館、体育館等の休業要請が解除されたところ。学校もおおむね6月から再開。報道によれば、今日の会議で当初の予定を早めてステップ2への移行が決定されるという。

May 28, 2020

「音楽が本になるとき 聴くこと・読むこと・語らうこと」(木村元著/木立の文庫)

●木村元著「音楽が本になるとき 聴くこと・読むこと・語らうこと」(木立の文庫)を読む。著者の木村元さんは音楽書の出版社アルテスパブリッシングの創業者のひとり。アルテスパブリッシングを立ち上げる前は音楽之友社で書籍編集を担当しており、長年にわたって良質な音楽書を世に出してきた。つまり、編集者が自ら書いた本がこちら。音楽と本のことについて語るならこの著者をおいてほかにいない。もとになっているのはアルテスパブリッシングのメールマガジンで連載されたエッセイ。大上段に構えたところはなく、すいすいと読めるのだが、根幹となっているテーマは音楽のあり方そのものについてであって、深いところに切り込んでくる。友人に宛てた私信のような、率直でゆるやかな音楽論。
●特に後半がおもしろい。「音楽との『出会い』はどこからやってくるのか」の章では、今やYouTubeが音楽を聴くためのツールになっており、CDを聴く人でさえSNS上でシェアするのはYouTubeのリンクだと指摘する。「SNSのタイムラインにおいては、音楽は画像として登場する」という一文に目からウロコ。

May 27, 2020

オンラインミーティングで自分の顔が暗すぎる問題

●ZoomやSkypeなどでオンラインミーティングを始めた頃、やたらと自分の顔が暗く映ってしまうのに困った。部屋が十分に明るいはずなのに、他人と比べて自分の顔が暗い。なぜなんだろう。ノートPCに付属しているカメラを使っていたので、カメラの設定を変更すればいいのかと思ったが、そんな設定項目が見当たらない。うーん、どうすればいいのか。
●で、少し調べてみたら答えが分かった。真っ白の壁を背景にしていたのがよくなかったんである。壁が明るいので、カメラはそれに合わせて露出を補正してしまうから、顔が暗くなる。では、壁を暗くしようと思い、真っ黒の大判の紙を壁に貼ってみると、これが効果てきめん。一気に顔が明るくなった。が、これはこれで難があって、壁が黒いと自分の髪の黒さと境目があいまいになってしまい、Zoomなどのバーチャル背景がイマイチきれいに決まらない。もっと人間の輪郭がはっきりと認識してもらえる色がいい。それに壁を真っ黒にしてしまうと今度は顔が明るすぎて不自然な気もする。というわけで、壁の一部に濃い目の色のタペストリーのようなものを飾っておくことにした。これで顔の明るさは自然な感じに落ち着いた。
●もっともこれはモバイル用ノートPCの付属カメラを使っているからで、デスクトップPCにきちんとしたWebカメラを取り付ければ、そんな小細工の必要はないかもしれない。緊急事態宣言中はWebカメラが品薄でまともな価格では手に入らなかったのでしょうがない。これに関しては別の方法もあって、不要になったスマホをPCに接続してWebカメラとして代用するという手がある。こちらは試していないのだが、ふつうのWebカメラよりもずっと高画質を期待できるんじゃないだろうか……そんな必要性があるとすればだが。

May 26, 2020

モナコの市街地サーキットでバーチャルGP


●ドイツのブンデスリーガは再開されたが、今シーズン、DAZNはブンデスリーガの放映権を持っていない。なので、相変わらずDAZNで見られるものといったら過去の名勝負とスポーツ・アニメとeスポーツくらいしかない。いったいなんのために契約しているんだか、ブツブツ……とぼやきつつも、モータースポーツの項目から「F1 Esports バーチャルGP モナコ」を選んで、観戦する。舞台はモナコ。本物のレーサーたちがバーチャルで顔をそろえているが、一部は他競技からの選手もいて、サッカー界からはクルトワとオーバメヤンが参戦していた。
●で、このバーチャルGP、前回もスゴいと思ったが、今回のモナコはますますスゴい。理由のひとつは、そこがモナコだからというロマン。あのモンテカルロ市街地サーキットはみんなよく知っていると思う。ワタシも90年代には何度も走ったことがあるので、ドライバー視点から見る風景が懐かしい(もちろんゲーセンで走っていたわけだが)。やっぱりトンネルとその先のシケインは印象的だ。もうひとつの理由はレースが熱いから。このバーチャルGP、マシンの性能差なしという設定なので、拮抗した争いになりやすい。さらにマシンダメージもオフの設定だそうで、リアルだったら大惨事になるような接触も許されるため、サイドバイサイドのバトルが頻出する。リアルのモナコだと抜きどころが少なく、ほとんどスタートとタイヤ交換の戦略で順位が決まるように感じていたが、このバーチャルGPではリアルでは無理だろうという場所でも抜ける。周回数が半分なのもeスポーツとしては吉。
●本物のモータースポーツ・ファンにとってはつまらないのかもしれないが、これはこれで競技として成立するのはよくわかる。eスポーツのサッカーや格闘技だって、リアルとは別のファンを獲得しているのだろう。もし来年も東京オリンピックが開催できないようなら、eスポーツの競技だけで開催するのはどうか。東京eオリンピック2021。史上もっとも先進的な大会の予感。

May 25, 2020

東京でも緊急事態宣言の解除へ

●報道によれば今夜、東京でも緊急事態宣言が解除されるのだとか。解除された後、なにがいつできるのか(特に音楽界は)もうひとつイメージできていないのであるが、ひとまず現時点で新型コロナウィルスが各国でどれだけの猛威を振るったか、後日のためにメモしておこう。感染者数だと検査体制の違いなどが出るかもしれないから、同一人口あたりの死者数を記しておく。データおよびグラフの出典はourworldindata.org。画像だと細部がつぶれるのでリンク先参照推奨。
coronavirus-data-explorer20200525_1.jpg
●100万人あたりの死者数は、5月23日時点で、イタリア539名、イギリス536名、フランス433名、スウェーデン389名、アメリカ290名、カナダ166名、ドイツ98名、日本6.5名、韓国5.2名、ニュージーランド4.4名、オーストラリア4.0名、台湾0.3名。欧米とアジア・オセアニアでは、起きている事態がまったく異なる。地域間で極端に数字が違うので当欄ではよく対数グラフで比較していたが、上記グラフのようにリニアにプロットすると、アジア・オセアニアはほとんどゼロ近辺で固まってしまう。なぜ欧米とアジア・オセアニアでこんなにも状況が違うのかは脇に置いて(単なる憶測以上のものを知らない)、出口戦略は地域によってずいぶん異なってくるにちがいない。なお、スウェーデンは厳格なロックダウンをせずに集団免疫獲得を目指す異例の政策をとっている国なので挙げている。一見、高齢者と病人を見捨てるような乱暴な戦略に見えるが、実は英仏伊より死者数が少ない。というか、結果的にスウェーデンと欧州の他国は似たような道を進んでいるのかもしれない。

●で、現時点でどうなっているのか。多くの国で感染拡大はひとまず収まり、ロックダウンの解除に向けて一歩を踏み出している印象があるが、同じデータを用いて、直近の一日の死者数を一週間の移動平均で比べてみる(日々のばらつきを平滑化するために移動平均を見る)。上のグラフを見ると、どの国もピーク時よりもずっと収まっているのだが、現状の数字はやはりかなり幅がある。5月23日時点で、100万人あたりイギリスが5.0名、スウェーデンが4.0名、アメリカが3.8名。ドイツは0.6名で欧米のなかで見ると低い。一方、日本は0.09名、オーストラリアは0.02名、韓国は0.01名。つまり現時点であっても、欧米では日韓豪のピーク時よりもずっと多くの犠牲者が出ている。たとえドイツであってもそう。それでも彼らはロックダウンを緩和すると決め、ベルリン・フィルの演奏会やブンデスリーガの試合を無観客でものすごく対人距離を意識して開いたわけだ。だからアジア・オセアニアが、今からベルリン・フィルやブンデスリーガと同じことをする必要があるのかというと、それは少し違うんじゃないかという気はする。
●第1波はこうなったが、今後、第2波、第3波……と来たときにどうなるのかはわからない。たとえば、欧米では免疫を獲得する人が増えて感染が広がらず、逆にアジア・オセアニアでは感染爆発が起きる可能性だってあるかもしれない。現状では不明なことが多すぎて、楽観する気にも悲観する気にもなれない。

May 22, 2020

JTA機内誌 Coralway 若夏号に琉球交響楽団取材記事

Coralway 若夏号●いま飛行機に乗る人は少ないだろうが、日本トランスオーシャン航空の機内誌 Coralway 若夏号に琉球交響楽団の取材記事を書いた。全5ページの特集記事。琉球交響楽団は沖縄唯一のプロ・オーケストラで、今年創立20周年を迎える。本来であれば節目の年を記念して6月にサントリーホールで初めての東京公演を開催する予定だったが、ウィルス禍のため来年6月に公演が延期されてしまった。創立者は沖縄出身で元N響首席トランペット奏者の故・祖堅方正さん。自治体や大企業が母体になっているわけではなく、自主運営の楽団だ。容易に予想が付くと思うが台所事情は楽ではない。楽員は34名、定期公演は年2回。楽員自ら営業から広報までぜんぶ担う。それでもプロフェッショナルとして20年にわたり活動を継続している。
●出不精なうえにインタビューをあまりしない自分にとって、これは異例の取材記事だった。まず昨年12月初旬に東京で同楽団音楽監督の大友直人さんにインタビューを行ない、さらに2月末に沖縄に一泊二日で出かけて、リハーサル見学と楽団員の方々への取材を重ねた。朝5時起きで羽田空港に出かけて、その足で当日に取材をして、翌日の朝に帰京するという、今の自粛生活からは信じられない大移動の強行軍。沖縄という土地への憧憬と(過去にも訪れている)、関係者の熱意が伝わってきたからこそできた仕事で、そうでなかったら受けなかったと思う。
●で、取材した方々がみなさんとても興味深い話をしてくださって、いい記事になったんじゃないかな……と思っていたところで、この長引くウィルス禍。悔しいところだが、昨今の情勢ではお蔵入りせずに形になっただけでも幸いというべきか。

May 21, 2020

特別定額給付金とマイナンバーカード

マイナンバーカード2020●特別定額給付金のオンライン申請で、マイナンバーカードのパスワードがわからないと役所の窓口に人が殺到しているというニュースがあった。ほとんどの人はマイナンバーカードなんて作っていないから(普及率は15%)、オンライン申請などはせずに郵送で申し込むだろうし、あのニュースを聞いて「パスワードを忘れるなんて、うっかり者がたくさんいるものだなあ」と思ったかもしれない。しかし、ご存じだろうか、マイナンバーカードには4種類のパスワードがあるのだ! 「マイナンバーカード署名用パスワード」「利用者証明用パスワード」「券面事項入力補助用パスワード」「個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード」の4種類だ。この内、マイナンバーカード署名用パスワードはアルファベットと数字の組合せで、残りの3つは4桁の数字なんである。パスワードを忘れた場合は、役所の窓口に出向いて再設定しなければならない。
●いったいそれぞれのパスワードがなんの目的で利用されるもので、なぜすべて異なるパスワードが必要なのか。その理由を理解したいという気持ちがわいてこない。そもそも一枚のカードのために4種類ものパスワードを管理できるはずがない。
●ついでに言うと、今年、確定申告をe-Taxで行なって気づいたが、マイナンバーカードの有効期限にも2種類あって、個人番号カードとしての有効期限よりも先に、電子証明書としての有効期限が切れるようだ。えっ、なにを言ってるのかわからない? うん、自分もよくわからない。この仕組みを考えた人は別の惑星の住人なのでは。

May 20, 2020

ピーター・ドイグ展の3DVRが公開

●2月末から休館が続く各国立美術館だが、6月中に再開する方向で調整が進んでいるそう。自分の印象では美術館はどこもおおむね早期に休館を決めてしまって、人気の企画展はともかく、普段から空いているところまで止めてしまうのかと驚いた記憶あり。
●そんななかで東京国立近代美術館のピーター・ドイグ展が3DVRで無料公開中。VRゴーグルを持っていないのが惜しいが、PCの全画面表示でもけっこう楽しめる。本当に美術館のなかを歩いているかのよう……と思って、ウロウロしてたらあっという間に酔った。この程度で3D酔いしてしまうとは。しかし無人の美術館を歩いていると、ダンジョンを探検しているみたいな気分になれる。敵の出てこない絵画ダンジョン。出口を出た後、どこまで行けるのかなと試してみたが、さすがにコインロッカーとか美術館の外までは行けなかった。リアル展示の会期は6月14日までになっているが、それまでに再開されるのだろうか。

facebook / twitter

facebook Twitter instagram

過去記事一覧

過去記事見出し一覧はアーカイブに。

月別 アーカイブ(まとめ読みに)

制作者

飯尾洋一(Yoichi Iio)

このサイトについて/プロフィール
since 1995.

ショップ

MyBlogList

shortcut

CLASSICA [HOME]
home
links
side_b